Epoch AIは2026年2月26日(現地時間)、Alphabet、Amazon、Meta、Microsoft、Oracleの主要5社を対象とした資本支出(Capex)に関する分析記事を公開した。同社の分析によると、これら5社の合計Capexは、GPT-4のリリースがあった2023年第2四半期以降、年平均72%で成長を続けている。この傾向が続いた場合、2026年には年間7,700億ドルに達する可能性があるとEpoch AIは指摘しており、AIインフラへの大規模な投資競争が鮮明になっている。

Epoch AIが2026年2月26日(現地時間)に公開した分析記事は、Alphabet、Amazon、Meta、Microsoft、Oracleの主要5社の合計資本支出が、AIインフラへの大規模な投資を主要因として顕著に増加している現状を示している。この支出は2025年には半兆ドル規模に迫り、2026年には7,700億ドルに達する可能性があると予測されている。

分析に使用されたデータは、Amazon、Microsoft、Alphabet、Meta、Oracleの2022年第1四半期から2025年第4四半期までのSEC EDGAR 10-Q(四半期報告書)および10-K(年次報告書)から抽出された。資本支出(Capital expenditure)は、現金による有形固定資産取得費用(cash PP&E)と、ファイナンスリース負債と引き換えに取得された使用権資産(finance lease ROU assets)の二つの要素を合計して算出されている。Epoch AIは、この成長率が同社が観測するAIチップ販売データセットにおける支出成長率とも一致すると報告している。

Epoch AIの分析では、2023年第2四半期から2025年第4四半期までの集計四半期Capex(現金PP&Eと新規ファイナンスリース)に対して指数成長モデルが適用された。その結果、年率72%(90%信頼区間: 66%から78%)の成長率が算出された。ただし、一部の企業では正確なXBRLタグが提供されないため、ファイナンスリースROU資産の推定方法が不完全な近似であり、実際の新規ファイナンスリースを過小評価している可能性があると注意を促している。また、オペレーティングリースROU資産が分析から除外されているため、ハイパースケーラーの生産能力に対する総投資額が過小評価されている可能性も示唆している。

ハイパースケーラー各社によるAIインフラへの巨額投資は、今後のAI技術の発展と普及に決定的な影響を及ぼすと見られる。この資本支出の急増は、単にデータセンターの規模拡大に留まらず、高性能なAIチップや冷却システム、電力供給網といった周辺技術への波及効果を生み出す可能性がある。特に、AIモデルの複雑化と学習データの増大に伴い、より高度なコンピューティングリソースが不可欠となっており、この投資競争がAI技術の進化を加速させる構造的な要因となる可能性が高い。一方で、大規模な資本を持つ企業に投資が集中することで、競争環境がさらに厳しくなることも考えられる。


参考: epoch.ai — 2026年6月10日 09:00 (JST)

この記事をシェア
X はてブ LinkedIn