thenextweb.comは2026年7月7日(現地時間)、中国当局が同国の主要なAIモデルへの国外からのアクセスを制限する可能性について議論を進めていると報じた。商務省が主導した一連の会議には、Alibaba、ByteDance、そしてスタートアップのZ.ai(ゼット・エーアイ)が参加した。協議の対象には、まだ公開されていないものを含む、中国国内で最も高性能なモデルが含まれると見られる。この動きは、中国のテクノロジー企業の国際的な展開に影響を与える可能性がある。
過去1カ月間にわたり、商務省が主導した会議の中でこれらの議論が行われたとロイター通信も報じた。制限の対象は、自由にダウンロード可能なオープンウェイトモデルとクローズドモデルの両方に及ぶ。具体的には、AlibabaのQwen、ByteDanceのDoubaoなどが挙げられている。議論の中では、専有的なAIの漏洩や盗難を国家安全保障上の犯罪とみなす案や、国内のAI企業への投資を制限する案も浮上した。
しかし、情報筋は、当局がまだ最終決定を下していないこと、また何らかの制限が導入される場合でも将来のモデルに限定される可能性や、具体的なタイムラインが未定であることを示唆している。
関係筋によると、制限の具体的な運用方法は不明だという。中国の法律学者の一団は、基本的なツールには簡易な届け出、より強力なツールにはセキュリティ審査、最も機密性の高いモデルには国内限定のロックダウンといった段階的なスキームを提唱している。
この動きが実現すれば、中国がモデルを国外に提供することで得てきた国際的な評価は大きく変化する可能性がある。DeepSeekのような企業が提供する安価なオープンウェイトモデルは、高価な米国製システムの代替として欧州の多くの開発者に利用されてきた。制限が導入されれば、この供給が細り、それらに依存する多くの企業にとってコスト上昇につながる可能性があると、ロイター通信は指摘している。
参考: thenextweb.com — 2026年7月7日 15:37 (JST)