ケミストリー・ベンチャーズ (Chemistry Ventures) は7月7日(現地時間)、2号ファンドで5億ドルの資金調達を進めていることが証券取引委員会 (SEC) への提出書類で明らかになった。同社は、ベッセマー (Bessemer)、インデックス・ベンチャーズ (Index Ventures)、アンドリーセン・ホロウィッツ (Andreessen Horowitz) (a16z) の出身者によって2年前に設立された。今回の目標調達額は、初号ファンドの3億5000万ドルから大幅な増額となる。
ケミストリー・ベンチャーズは、マーク・ゴールドバーグ氏、イーサン・カーツワイル氏、クリスティーナ・シェン氏によって設立された。ゴールドバーグ氏はインデックス・ベンチャーズに、カーツワイル氏はベッセマーに、シェン氏はアンドリーセン・ホロウィッツにそれぞれ在籍していた経歴を持つ。彼らは、それぞれの巨大VCで培った知見と広範なネットワークを結集すべく同社を立ち上げた。
同社は最初のファンドで3億5000万ドルを調達し、開発者ツール、フィンテック、インフラストラクチャを構築する早期段階のスタートアップに重点的に投資している。これまでのポートフォリオ企業にはGranola、Decagon、Persona、Serval、Nova Intelligenceなどが含まれ、いずれも特定の技術領域におけるイノベーションを追求する企業群である。この戦略的な領域特化は、広範なセクターに投資するメガファンドとの差別化を図り、専門的な知見に基づく深いデューデリジェンスと価値創造を可能にしている。
今回の2号ファンドにおける5億ドルという目標調達額は、初号ファンドからの増額となり、設立からわずか2年で投資家からの強い信頼を獲得していることを示す。特に、世界のVC市場が金利上昇や景気減速懸念から資金調達の難易度が増している中にあって、これだけの規模のファンド組成に成功している点は注目に値する。さらに、The Wall Street Journalの報道によると、今回の2番目のファンドはすでに募集額を超過しており、資金調達は間もなく完了すると見られる。これは、著名VC出身者による豊富な経験と、特定の高成長技術領域への戦略的なフォーカスが、厳しい市場環境下でも機関投資家の資金を惹きつけている証左と言える。
技術に精通したファウンダーチームが、開発者ツールやインフラといった専門性の高い分野のスタートアップを深く理解し、的確なサポートを提供している。ケミストリー・ベンチャーズは、コメント要請に対し即座に応答しなかった。
参考: TechCrunch Funding — 2026年7月8日 00:02 (JST)
原文ハイライト"Chemistry Ventures is raising $500M for its second fund"