マイアミ拠点のスタートアップFélix(フェリックス)は2026年9月1日(現地時間)、AIを活用したWhatsApp向け送金プラットフォーム事業において、シリーズCラウンドで2億ドルの資金調達を確保した。今回の調達は、Andreessen Horowitz(a16z)とGeneral Catalyst(ジェネラル・カタリスト)が共同で主導したとCrunchbase Newsが報じた。

Andreessen Horowitzは8,700万ドルの株式投資を主導し、QED Investors、Castle Island Ventures、Switch Ventures、Contour Venture Partners、およびEndeavor Catalystがこれに参加した。一方、General CatalystのCustomer Value Fundは、Félixの成長資金として1億1,300万ドルのデット資金をコミットした。

2020年にManuel Godoy(マヌエル・ゴドイ)氏とBernardo García(ベルナルド・ガルシア)氏によって設立されたFélixは、今回の調達により累計で約3億ドルの資金を確保した。同社は前回のシリーズB(QED Investorsが主導した7,500万ドルの調達)において4億8,450万ドルの評価額だった。今回のシリーズC後の評価額は公表されていないが、シリーズBから「3倍に増加した」とされており、評価額が10億ドルを超える未上場企業であるユニコーン企業となる見込みだ。

Félixはこれまで80億ドル以上の取引を処理し、過去1年間で収益を2.5倍以上に伸ばしたと述べている。同社は、米国に住む人々をメキシコ、ブラジル、コスタリカ、ホンジュラス、ペルーを含む11のラテンアメリカ市場にいる家族とつなぐ送金サービスを提供している。

共同創業者であるゴドイ氏は、自身が米国に移住した際に融資を受けることが困難だった経験が、同社の事業を着想するきっかけになったと語っている。a16z cryptoのゼネラルパートナーであるAli Yahya(アリ・ヤヒヤ)氏は、FélixがAIとブロックチェーンネットワークという2つのフロンティア技術を、シンプルで消費者に優しいものにパッケージ化している点を評価した。

Félixは新たな資金を、提供サービスの拡大とラテンアメリカにおける新規市場への参入に充てる計画だ。Crunchbaseのデータによれば、2026年上半期におけるフィンテックスタートアップの世界的な資金調達額は286億ドルに達し、2025年上半期と比較して22.7%増加したものの、前年下半期の346億ドルからは17.3%減少している。


参考: Crunchbase News (アーカイブ) — 2026年9月2日 02:21 (JST)

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