Vercel は2026年8月31日(現地時間)、AIコーディングエージェントが同社ブランドに準拠したページを生成するための公開ファイル「design.md」の導入を発表した。これは、エージェントが既存のコードベース外のツールで作業を行う際にも、一貫した視覚的言語とデザイン原則を維持することを目的としている。これにより、レポートや提案書といった多様な文書においても、ブランドイメージの統一が可能となる。

バーセルはこれまで、社内コーディングエージェントがデザインシステムや製品ガイドラインを理解し、ブランドに合致するページを構築するため、「product-design」というスキルを活用してきた。しかし、このスキルは主にコードベース内での作業に特化しており、コードベース外で作成されるレポートや提案書などの文書にVercelのデザインを適用するニーズが高まっていた。この課題を解決するため、同社は「design.md」の開発に至った。

「design.md」は、AIエージェントが読み込める単一の公開ファイルとして設計されており、いかなる実行環境からもアクセス可能だ。このファイルは、ブランドアイデンティティ、レイアウト構造、コピーライティングのトーン、デザインシステム、レスポンシブデザインの原則、情報アーキテクチャといった広範なデザインガイドラインをエージェントに提供する。これにより、エージェントはデザイン原則を一元的に理解し、様々なコンテンツに適用できるようになる。

バーセルは「design.md」の有効性を検証するため、7つのシナリオと模擬入力を用いた評価プロンプトセットを導入した。この厳格な評価プロセスを通じて、同社は「design.md」が単なるスタイリングの適用に留まらず、モデルが生成するページの構造や階層にも明確な影響を与えることを確認した。これは、エージェントがデザインガイドラインを深く解釈し、コンテンツの骨格からブランドの一貫性を確保できることを意味する。

「design.md」システムは、3つの主要な要素で構成されている。第一に「guidance」は、エージェントが読者の目的を正確に捉え、提示すべき証拠を構造化し、最適な構成を選択するための指針を提供する。第二に、CSSで定義された公開スタイルシートは、ビジュアルデザインの具体的な実装を規定する。そして第三に「evaluation loop」は、生成されたコンテンツに対する人間のフィードバックを収集し、「guidance」に継続的に反映させることで、システム全体の改善と品質の向上を図る。この統合されたアプローチにより、高品質かつブランドに忠実なページ生成を実現している。


参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年8月31日 13:00 (JST)

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