Lenny's Newsletterは8月31日(現地時間)、米フィンテック企業Melioのプロダクトマネージャー(PM)であるダニエル・ブラム氏が、自身の生産性向上を目指し、ClaudeとCoworkを基盤としたシステムを開発したと報じた。このシステムは、Notionボードの管理、Slackやメールでのタスク追跡、そして毎週の自己改善サイクルを自動で実行する。ブラム氏は、このシステムにより自身のワークフローの大部分が自動化されたと述べている。

MelioのPM、ダニエル・ブラム氏は約1年をかけてこのシステムを構築し、現在では自身のワークフローの70%から80%をCowork経由で処理していると述べている。同氏が開発したシステムは、以下に示す主要な機能で構成されている。

毎週日曜日に機能する「週次準備自動化機能」は、新たなNotionボードをゼロから自動的に作成し、関連情報を更新する。これにより、PMが手作業で行っていたルーティン業務が大幅に削減される。また、「モーニングブリーフ機能」は、Claudeが社内の新しい専門用語や表現を自律的に学習し、そのコンテキストに保存する仕組みを備える。これにより、社内固有の専門用語が原因で発生するコミュニケーションの遅延を防ぐ効果があるとされる。

ブラム氏は、自身のNotionボードを「読み取り専用」と表現しており、これは従来のプロダクトマネージャーのワークフローが、システムによる情報収集と整理に大きく依存する形に変化していることを示唆している。情報の一元化と自動更新により、PMはより戦略的な業務に集中できるようになったと見られる。

このシステムの中核をなすのは、継続的な改善を促す「自己改善ループ」機能である。これは、ブラム氏の編集内容を監視し、業務における繰り返し発生する摩擦や非効率な点を特定する。そして、それらの課題を解消するための新たなスキル構築をシステムが自律的に提案する。さらに、AIに関する膨大な情報の中から実際に役立つヒントを選別するために、「Improve」という専用スキルも活用されている。これにより、常にシステムのパフォーマンスが最適化される仕組みとなっている。

ブラム氏は、自身の個人システムをMelio社内で規模展開することを目指し、「Workstation」というオンボーディングプラグインも開発した。このプラグインを導入することで、各従業員はわずか約15分で自身の業務にパーソナライズされたClaudeの設定を完了できるようになったという。しかしながら、ブラム氏は自身の業務の約20%は依然としてClaudeの自動化能力では対応できない領域として残されていると指摘している。


参考: Lenny’s Newsletter (アーカイブ) — 2026年8月31日 21:04 (JST)

原文ハイライト

"How I turned Claude into a self-improving PM assistant"

この記事をシェア
X はてブ LinkedIn