Vercelは2026年6月29日(現地時間)、同社のVercel Functions (バーセルファンクションズ) において、Node.js (ノードジェイエス) とPython (パイソン) のデプロイにおけるパッケージサイズ上限を最大5GBまで引き上げたと発表した。これは従来の250MBから20倍の増加にあたり、Fluid compute (フルイドコンピュート) 上でパブリックベータとして提供が開始された。

この変更は、PythonのデータおよびAIライブラリ、大規模な生成クライアント、ブラウザ自動化依存関係、画像および動画処理パッケージといった、従来の250MB制限では対応が困難だったバックエンドワークロードとの互換性を確保する。これにより、サーバーレス環境で大規模なモデルや複雑な依存関係を持つAI/MLアプリケーション、データ処理タスクをより容易に構築・デプロイできるようになる。特に、Amazon Web ServicesAWS Lambdaなど競合するFaaS (Function as a Service) 環境と比較しても、大規模なランタイムやライブラリを必要とする高度なAI推論アプリケーションの導入障壁を低減し、開発者のインフラ選定に新たな選択肢を提供する構造的含意を持つ。

新規プロジェクトは自動的にこのベータ版に登録される。既存のプロジェクトについては、環境変数 VERCEL_SUPPORT_LARGE_FUNCTIONS=1 を追加して再デプロイするか、Functionが250MBの制限を超過した場合にオプトインを促される形で参加が可能となる。この環境変数は、まずプレビューデプロイメントに適用してテストし、本番環境での有効化前にその動作を検証できる。

Vercelは、標準パスにおいて250MB以下のFunctionパッケージサイズを維持する方針である。対象プロジェクトでは、標準の250MB制限を超えるFunctionのみがベータ版の恩恵を受け、同じデプロイ内の他のFunctionには変更が生じない。デプロイがLarge Functionsを利用している場合、Vercelのダッシュボードにその旨が表示される。Large Functionsの利用にはFluid computeが必要不可欠であり、現状ではSecure ComputeまたはStatic IPsではサポートされていない。Vercelは、10GB以上のFunctionsのサポートも近日中に提供する予定であることを示唆している。


参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年6月29日 20:00 (JST)

原文ハイライト

"Vercel Functions can now be up to 5GB in package size"

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