Vercelは2026年6月15日(現地時間)、同社のFunctions-as-a-Service(FaaS)であるVercel Functionsが、最大30分間の実行をサポートするようになったと発表した。この機能拡張は、Node.jsおよびPythonランタイムを利用するFunctionsが対象で、ProおよびEnterpriseチーム向けに提供される。従来の800秒という実行時間制限が大幅に緩和され、大規模なAIモデルの推論や複雑なデータ処理など、より長時間にわたるワークロードへの対応が可能となる。
この機能拡張は、長時間にわたる処理を必要とするワークロードに対応するために導入されました。具体的には、大規模言語モデル(LLM)の推論やツール呼び出し、数分間ストリーミングされるAI応答、ドキュメント・メディア処理(OCRや抽出)、Webスクレイピング、ブラウザ自動化、複雑なワークフローやキューハンドラーなどの用途が挙げられます。
長時間実行されるワークロードのコスト効率を維持するため、フルイド・コンピュート (Fluid Compute) が適用されます。フルイド・コンピュートは、コードが実行されている間のみCPU課金を行い、AIモデル呼び出し、データベースクエリ、サードパーティAPIなどI/O待機中は課金を一時停止します。800秒を超える実行時間の設定には、ベータ版機能であるフルイド・コンピュートが必要となります。
設定は、Next.js App Routerの場合、ルートファイル内で export const maxDuration = 1800; (30分)のように記述します。その他のランタイムやフレームワークでは、vercel.json ファイル内の特定の関数パスに対して maxDuration を設定することで適用できます。Vercelは今後、追加のランタイムサポートも提供する予定です。
参考: Vercel Blog — 2026年6月15日 23:00 (JST)
原文ハイライト"Vercel Functions can now run up to 30 minutes"