Google DeepMindは7月29日(現地時間)、ノーベル賞受賞のAIシステム「AlphaFold(アルファフォールド)」の開発チームを再編したと、Financial Timesが報じた。同報道によると、AlphaFold論文の主要執筆者の大半が過去1年間に他部署へ異動しており、Googleはこの動きをDeepMindの研究戦略における大きな方向転換と位置付けている。

Googleは、AlphaFoldチームの従業員が、同社のGemini(ジェミニ)大規模言語モデル(LLM)関連プロジェクトのほか、酵素設計、核融合、ゲノミクスといった分野へ異動したことを確認した。一部のメンバーはGoogle傘下のIsomorphic Labs(アイソモルフィック・ラボ)へ移籍している。Financial Timesは、AlphaFold論文のフルタイム著者のおよそ4分の1がGoogle DeepMindを退社したと報じた。

Financial Timesは、このチーム再編を大規模言語モデル(LLM)の登場後におけるDeepMindの科学戦略上の大きな転換点と指摘している。Google DeepMindの研究担当副社長で、AI for Scienceチームの創設者兼責任者を務めるPushmeet Kohli氏は、The strategy is evolving.とFinancial Timesに語り、戦略が進化していることを示唆した。同氏によれば、DeepMindは現在、特定の科学的問題に焦点を当てるだけでなく、Geminiを活用したシステムの開発にも注力しているという。これは、科学者を支援し、将来的には科学プロセスの一部を自動化するとともに、OpenAIやAnthropicといった企業と競合して最先端のAIエージェントを構築する狙いがある。このニュースは、AlphaFoldのノーベル賞受賞科学者の一人であるJohn Jumper氏がAnthropicへ参加するためにGoogleを退社すると発表した数週間後に報じられた。

Googleはまた、主に肉体労働や手作業の職種に従事する労働者が、リアルタイム診断、トラブルシューティング、オンザジョブ学習に会話型AIを使用しているという新たな研究結果も示している。この研究では、職場におけるAIが、米国の雇用全体の90%に相当する職務の68%に影響を与えているものの、単一の職務内での従業員のAI使用率は平均21%であるとされている。Googleのテクノロジーと社会における戦略運用および特別プロジェクトの責任者であるScott Strand氏は、肉体労働者(ブルーカラー労働者)が画像や動画を用いるマルチモーダルAIを多く使用する傾向にあるとAxiosに述べた。


参考: pymnts.com — 2026年7月29日 22:01 (JST)

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