ホスラ・ベンチャーズ (Khosla Ventures) は9月11日(現地時間)、ニューヨークに初のオフィスを開設すると発表した。これは同社がこれまで拠点としてきたカリフォルニア州メンローパークのサンドヒルロード (Sand Hill Road) 以外では初めての試みとなる。今秋の開設が予定されており、同社のパートナーであるキース・ラボワ氏 (Keith Rabois) は建設作業が進行中であると述べている。新オフィスには複数の投資家が常駐し、「エグゼクティブ・ブリーフィング・センター」を通じて、ポートフォリオ企業と大手企業との会合の場を提供する計画だ。
ホスラ・ベンチャーズ (Khosla Ventures) はこれまで、カリフォルニア州メンローパークのサンドヒルロード (Sand Hill Road) を拠点としてきた。今回のニューヨーク進出は同社にとって大きな転換点となる。キース・ラボワ氏 (Keith Rabois) はTechCrunch (TechCrunch) 主催のStrictlyVC (StrictlyVC) イベントで、弊社にはサンフランシスコのオフィスすらなく、これは非常に大きな一歩だと説明した。
新オフィスはニューヨークの14th Streetに位置し、ラボワ氏を含む数名の投資家が駐在する。特に注目されるのはエグゼクティブ・ブリーフィング・センターで、週4日、一度に10〜12社のポートフォリオ企業をFortune 500 (Fortune 500) 企業との面談に繋げる場となる。ラボワ氏は、ポートフォリオ企業がパイロット案件や顧客を獲得できるため、オフィスは活気に満ちるとの見方を示した。
今回のオフィス開設は、ラボワ氏自身が東海岸に移住した動きに続くものだ。ラボワ氏は、経済成長・エネルギー・環境担当国務次官を務める夫のジェイコブ・ヘルバーグ氏 (Jacob Helberg) と、ワシントンD.C.を拠点とする子供たちとの距離を縮めるために移住した。ニューヨークの人材密度についてラボワ氏は、新卒レベルの個人貢献者に関しては、「間違いなく」十分な密度があると述べ、自身が支援するフィンテック企業Ramp (Ramp) の事例を挙げた。一方で、シニアエンジニアやアーキテクトレベルの人材については課題があるとしつつ、現代においては、企業が必要とするこうした人材は historically よりも少なくて済む可能性があると付け加えた。
企業にとって最大の課題は優秀なシニアエグゼクティブの獲得にあるとラボワ氏は指摘する。これは供給の問題よりも地理的・ライフスタイルの問題が大きいという。ニューヨーク都市圏の多くのシニア層は市外に住んでおり、オフィス通勤が困難であることが背景にある。Rampはこの問題に対し、シニア層をほとんど採用せず、ボトムアップで組織を構築する戦略をとっていると説明した。同氏は、CFOや営業担当上級副社長のような経験豊富な人材を週5日オフィスに勤務させるのは非常に困難であるとの見解を示している。
ベイエリアの主要ベンチャーファームでは、Sequoia Capital (Sequoia Capital) やAndreessen Horowitz (Andreessen Horowitz) などもニューヨークにパートナーを置いているが、その数はベイエリアと比較して少ない。また、商業不動産サービス会社のCBRE (CBRE) が先月発表したレポートによると、ニューヨークはテック人材総数でサンフランシスコ・ベイエリアをわずかに上回った。これはCBREがデータを追跡し始めてから13年間で初のことで、金融企業によるAI人材の積極採用とベイエリアのテック企業による人員削減が主な要因とされている。しかし、ラボワ氏が参加したイベントでは、このレポートに対して懐疑的な意見も聞かれた。
参考: TechCrunch Funding (アーカイブ) — 2026年9月12日 06:19 (JST)