元Meta CTO (最高技術責任者) のマイク・シュロープファー氏は6月24日(現地時間)、現在の技術動向においてハードウェア開発企業の設立に大きな好機があると指摘した。同氏が創業したギガスケール・キャピタル (Gigascale Capital) は、AIの需要急増に伴う電力不足や産業能力の逼迫が物理経済の再構築を促し、インフラが競争上の「堀 (moat)」になるとの見解を示した。

ギガスケール・キャピタルは、AIの台頭によりソフトウェアのコストが低下し、ハードウェア、エネルギーシステム、サプライチェーンが競争優位性の源泉となると見ている。シュロープファー氏はMetaのインフラ構築経験から、膨大な計算資源が必要となる一方で電力供給源が不足する「大規模な需給ひっ迫」が迫っていると述べた。

ギガスケール・キャピタルは今月、初の機関投資家向けファンドとして2億5000万ドルを調達した。すでに25社以上に投資しており、シードからシリーズA段階、一部はレイター段階の企業を対象に、100万ドルから1000万ドルの投資を実行している。投資分野はエネルギーが最も大きく、ポートフォリオの大部分を占める。その他、ネオジム (neodymium) や銅などの材料、生産・リサイクル、物理世界におけるAI、建築環境、食品分野にも投資している。

シュロープファー氏は、電力需要が変化していることに言及した。現在、大規模なデータセンター建設が計画されているが、これに電気自動車の充電ステーションや家庭・工場の電化は含まれていない。電力インフラの構築には数年を要するため、大規模な需給不均衡が生じている。Metaがサーバー用に建物の代わりにテントを利用した事例に触れ、企業は電力と計算資源をより迅速に確保する方法を模索していると述べた。


参考: Crunchbase News — 2026年6月24日 20:00 (JST)

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