AI画像生成で知られるミッドジャーニー (Midjourney) は2026年6月17日(現地時間)、全身を60秒でスキャンする医療機器「Midjourney Scanner」の開発を発表した。同社は今後、この機器を設置した「Midjourney Spa」をサンフランシスコ (San Francisco) で来年にも開設する計画を示している。画像生成AIとは異なる分野への参入は、同社の事業戦略の多角化を示すものとなる。

ミッドジャーニーが開発するスキャナーは、利用者を水中に沈め、約半百万個の超音波素子で全身の3Dマップを作成する。これは、従来のMRIが60〜90分を要するのに対し、60秒未満でスキャンを完了し、約100倍の速度を実現するとされる。同社は、スキャン結果が今日のMRIに酷似すると説明している。

本プロジェクトは、ハンドヘルド超音波デバイスメーカーのバタフライ・ネットワーク (Butterfly Network) との提携のもと進められている。ミッドジャーニーは2025年11月、バタフライ・ネットワークの超音波オンチップ技術に関する独占ライセンス契約を締結した。同プロジェクトは、2023年後半にAppleから加わりVision Proの開発に携わったアフマド・アッバス (Ahmad Abbas) が、コンシューマーハードウェアプロジェクト責任者として指揮を執っている。

ミッドジャーニーは今後12ヶ月でアルゴリズムとスキャナーの微調整、研究試験、第2世代ハードウェア設計に取り組む。最初のMidjourney Spaは来年、サンフランシスコに開設される予定。2028年にはより多くの都市への展開と、カスタムシリコンを採用した第3世代機の発売を目指す。同社は、診断機能に関するFDAの承認取得も次のステップとしている。

同社は2031年までに世界で50,000台のスキャナーを展開することを目標としている。また、将来的に早期画像診断が普及することで、全世界の死亡率を30パーセント、医療費を50パーセント削減できる可能性があるとの見方を示している。


参考: engadget.com (アーカイブ) — 2026年6月18日 15:20 (JST)

この記事をシェア
X はてブ LinkedIn