スペースX (SpaceX) は6月15日(現地時間)、公開市場での初日に株価を大幅に上昇させ、IPOの勢いを維持した。同社の株価は月曜日に14%以上上昇し、時価総額は2.4兆ドルを超え、世界のトップ10企業の一角を占めるに至った。しかし、この高い評価を維持するには、将来の計画を具体的なプロジェクトへと転換し、実際の顧客と収益を獲得することが課題となると見られている。

スペースXの今後の成功は、月ミッション、主要なエンタープライズAIビジネス、大規模なコンピューティングのレンタル、そして将来的な軌道上データセンターの打ち上げといった野心的な事業計画の実現にかかっていると指摘されている。現在の同社は、AIとロケットのアドオンを伴う接続ビジネスが中心となっている。

同社はIPOにおいて、通常の5%から7%とされる範囲を上回る20%のIPO株式を個人投資家(retail investors)に提供したと報じられている。この広範なアクセスは、スペースXの株価のボラティリティを高める可能性も指摘されている。

また、xAIがスペースXの傘下にあることから、今回のIPOはOpenAIやAnthropic といった競合他社の株式公開に影響を与える可能性も挙げられている。特にスペースXは、宇宙データセンターの打ち上げなど、OpenAIやアンソロピックよりも大規模な計画を達成する必要があると見られている。スペースXのIPOリリースによれば、アンソロピックは2029年までコンピューティング容量の利用に対し、月額12.5億ドルを支払う契約を締結している。この契約は90日前の通知でいずれの当事者もキャンセルできる条項が含まれている。

xAIをIPOに含めたことで、イーロン・マスク (Elon Musk) 氏はプライベートAI研究機関の経済状況を初めて公開した。スペースXの目論見書によると、xAIは2025年に12.7億ドル、2026年第1四半期には7.7億ドルの設備投資を実施。xAIの四半期営業損失は2025年第1四半期の9億3600万ドルから、2026年第1四半期には24.7億ドルに急増している。この開示は、アンソロピックやOpenAIといった企業が将来開示する費用と収益の新たなベンチマークになる可能性も指摘されている。

議決権に関して、IPO後もマスク氏はスペースXの議決権の約82%を保有しており、取締役会の選定や株主の投票、事業上のリスク決定、主要な財務意思決定に対する影響力を持つ。


参考: Big Technology (Alex Kantrowitz) — 2026年6月16日 04:18 (JST)

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