Crunchbase Newsは2026年10月29日(現地時間)、今年に入って1億ドル以上の大型シリーズAラウンドが少なくとも114件成立し、その70%以上をAI企業が占めたと報じた。しかし、米国のスタートアップが第3四半期に完了したシリーズAラウンドは272件で、前年同期の377件から約28%減少した。シード資金調達額の中央値は上昇する一方で、シードステージを脱しシリーズAに進む企業の割合が2020年までの水準と比較して大幅に低下している実態が明らかになった。

レポートによると、シード資金調達額の中央値は昨年で約300万ドルに達し、2018年比で3倍に増加した。しかし、多額のシード資金を調達した企業であっても、次の段階へ進む道のりは厳しさを増している。2023年に100万ドル以上のシード資金を調達した企業のうち、シードステージを脱したのはわずか24%に留まった。この割合は2024年コホートではさらに16%まで減少しており、2020年までの55%以上という過去の水準と比較して大幅な落ち込みを示している。

アンコーク・キャピタル (Uncork Capital) のアンディ・マクログリン (Andy McLoughlin) 氏は、現在のシリーズA投資家は年間経常収益(ARR)で200万ドルから300万ドル、時には400万ドルを期待しているとCrunchbase Newsに語った。また、シードからシリーズAへの移行期間も2年以上に長期化している現状を指摘している。マクログリン氏は、シード資金がその高い目標に到達するまで6ヶ月の余裕を持たせられないのであれば、むしろ少ない調達額で事業を継続する方が良い場合もあるとの見解を示している。

MGVの共同創業者兼マネージングパートナーであるマーク・シュローダー (Marc Schröder) 氏は、シード調達額をシリーズAのマイルストーンに合わせて調整すべきだと提案している。MGVでは、創業者の市場投入(go-to-market)戦略を評価し、スケーラブルな販売体制構築を支援する「Sales Jumpstart」と呼ばれるセッションを提供している。シュローダー氏はBusiness InsiderによってTop 100 global seed investorsの一人に選出されている。


参考: Crunchbase News (アーカイブ) — 2026年10月29日 20:00 (JST)

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