Replitは2026年10月28日(現地時間)、AIエージェントの安全な運用を支える新アーキテクチャ「Agent Habitat」を発表した。企業がAIエージェントに業務を委任し、生産性を向上させつつ、セキュリティとガバナンスを維持できるようにすることを目的としている。最近のセキュリティ脆弱性開示を受け、同社はAgent Habitatがエージェント導入の安全対策を強化すると説明している。
ReplitはSelf-Driving Company blueprintの一環として、このインフラストラクチャと機能を他の企業にも提供する。Agent Habitatは、企業が管理する境界内でエージェントが企業知識やシステムにアクセスできるように設計されており、業務委任の拡大と同時にコントロールを維持する。Palo Alto NetworksのCEOであるニケシュ・アローラ (Nikesh Arora) 氏は、AIを導入する企業に対し「コーディングハーネスは安全か」と問いかけており、Replitはこの問いに応える形だ。
ReplitのAgent Habitatにおけるセキュリティは、主に以下の4つの原則に基づいている。エージェントに必要な権限のみを与える「障害を隔離し、脆弱性に対応する」生産環境への変更に説明責任を持たせる委任された作業とデータのガバナンスを維持する。具体的には、認証情報の隔離、MicroVMによる実行環境の分離、エンタープライズコネクタ管理、SAML SSO、SCIMプロビジョニング、ロールベースの権限設定などにより、これらの原則を実践する。
同社は、最近開示されたLinuxカーネルの脆弱性発生時にも、既存のMicroVMアーキテクチャと強化されたカーネル設定によって悪用を防いだとしている。Node.js、Python、PHPツールに脆弱性が発見された際には、プラットフォーム上のバージョンをパッチ適用し、適用済みのバージョンを利用者に提供した。また、ウェブアプリケーションファイアウォール規則を展開し、該当するエクスプロイトをブロックした。
TeamworksのCTOであるリード・シャフナー (Reed Shaffner) 氏は、Replitを選んだ理由として、機密性の高いアスリートの健康データやパフォーマンスデータを扱う上で、セキュリティとガバナンスが不可欠であることを挙げている。
参考: Replit Blog — 2026年10月29日 01:00 (JST)
原文ハイライト"Our existing isolation protections prevented exploitation of the disclosed kernel vulnerabilities."