Modalは2026年10月22日(現地時間)、AIインフラ事業で大幅な成長を遂げ、年換算売上高が10億ドルを突破したと報じられた。同社はシリーズDラウンドで7億5000万ドルを調達し、評価額は160億ドルに達した。また、同社のサンドボックス機能はこれまで30億回近く利用されたという。

Modalは、開発者がクラスターのプロビジョニングや負荷予測、アイドルリソースへの支払いなしにコードを実行できる、真のサーバーレスAIインフラの実現を目指している。CEOのエリック・バーンハルソン (Erik Bernhardsson) 氏は、顧客がAIアプリケーションを構築するためのコンピューティングおよびストレージプラットフォームを提供していると説明する。 Modalのサービスは、推論、サンドボックス、トレーニング、ファインチューニング、バッチジョブなど多岐にわたる。

バーンハルソン氏によると、GPU需要は「長方形」ではないという。一般的な容量契約は、顧客に固定期間で固定数のGPUを提供するが、実際のワークロードは日中に拡大、急増、減少を繰り返す。ピークに合わせた容量を確保するとアイドルハードウェアに支払いが生じ、少なすぎると需要機会を逃すリスクがある。Modalは、この課題に対し、数千の顧客からの需要をプールし、各顧客が必要な時に必要なだけ容量を利用できるようにする「期間変換」のアプローチを取る。これにより、集約された需要が円滑であればあるほど、プールの有用性が高まるという。

サンドボックス機能は、当初Modalチームがサービス停止を検討するほど採用が低調だったものの、コーディングエージェント、バックグラウンドエージェント、強化学習の登場により新たな需要が生まれた。現在、サンドボックスはModalの収益の約3分の1を占めるまでに成長している。この成長は、インフラに求められる要件も変化させ、エージェントが環境を作成し、コードを実行し、結果を検査して再試行するプロセスにおいて、環境の起動と復元の遅延がユーザー体験の重要な要素となった。Modalは、利用可能なGPUのバッファ、カスタムファイルシステム、プロセスチェックポイント、GPUメモリスナップショットといった仕組みにより、モデルレプリカを迅速にオンラインにするための基盤を提供している。

また、GPU価格が将来的に下落する可能性に関する金融リスクも議論されている。プロバイダーが現在の価格で容量を確保した後、GPU価格が下がると、高価な供給を抱えることになるという。バーンハルソン氏は差し迫った崩壊は予期していないが、ビジネス構築においてその可能性は重要だと考えている。同社はNVIDIA以外の代替案についても検討している。


参考: Latent Space (アーカイブ) — 2026年10月23日 02:40 (JST)

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