ChinaTalkは2026年7月24日(現地時間)付けで、中国のサイバーセキュリティ管理局がAI擬人化サービスに対する規制を施行したと報じた。この規制はユーザーを感情的に依存させる操作を禁じ、未成年者のアクセスを制限するほか、報告義務を課すもので、ByteDanceとAlibabaは一部の擬人化コンパニオンサービスをAI製品から撤回した。一方で、オープンソースAIモデルの利用において、昨年のトークン消費で最も多かった用途はロールプレイであったことが、OpenRouterとAndreessen Horowitzの調査で示されている。
中国サイバーセキュリティ管理局による擬人化インタラクティブAI (人工智能拟人化互动服务)に関する規制は、7月15日に発効し、中国が擬人化AIサービスを規制する世界初の国となったことを示している。
こうした状況の中、中国の主要なAIラボはロールプレイへの取り組みを強化している。MiniMaxは、ロールプレイ専用モデルMiniMax-M2-herを2026年1月に発表した。同社は、ロールプレイにおけるAIの課題として、アライメント(適切な応答)の主観性とその評価の難しさを挙げつつ、ミスアライメント(不適切な応答)の客観的検出に着目した評価手法を開発した。具体的には、モデルがOut of Character (OOC)になることを検知するアプローチを採っている。MiniMaxはさらに、AIロールプレイのベンチマークも開発し、架空世界の整合性、物語の進行、インタラクション品質の3基準でモデルを評価している。
また、DeepSeekの研究者であるデリ・チェン (Deli Chen) 氏は、2026年4月にリリースされたDeepSeek-V4向けに、カスタムロールプレイ指示をGitHubで公開した。チェン氏は、ソーシャルメディアアプリのXiaohongshu/Rednote上で数百人のロールプレイ愛好家からDeepSeekのロールプレイ機能に関するフィードバックを募っている。2026年5月上旬には、DeepSeekの人事チームがキャラクターロールプレイと感情的コンパニオンシップに特化したプロダクトマネージャーの採用通知を掲載しており、これは同ラボの製品開発方向性を示すものと見られる。採用される人材は、コンパニオンシップとロールプレイのコンテキストにおけるDeepSeekのパフォーマンス最適化を担当する。
参考: ChinaTalk (Jordan Schneider) (アーカイブ) — 2026年7月24日 19:02 (JST)
原文ハイライト"Unlike conventional NLP tasks, Role-Play is inherently subjective and non-verifiable."