Teslaは7月20日(現地時間)、米国国家幹線道路交通安全局(NHTSA)に提出した最新の事故報告書で、遠隔操作中の自動運転車両「Robotaxi」がヒューストン(Houston)で障害物に衝突したことを開示した。同社がNHTSAの報告書で遠隔操作ドライバー種別を「Remote (Commercial / Test)」と記載したのは今回が初めてとなる。
NHTSAへの報告書番号13781-15395によると、この事故は5月にヒューストン(Houston)で発生した。Model Yがデッドエンドの住宅道路で立ち往生し、遠隔支援が必要となった際、遠隔支援オペレーターが車両を操作中に隠れた木の切り株に接触した。この事故による負傷者はなく、エアバッグの展開もなく、牽引も不要で、事故前の速度は2 mphであった。
今回のヒューストンでの衝突は、Teslaが報告した遠隔操作中の人的要因による衝突事故としては3件目となる。過去には2025年7月に遠隔操作で金属フェンスに衝突(8 mph)、2026年1月には工事用バリケードに衝突(9 mph)した事例が報告されている。これらの事故は全て、自律走行システムが立ち往生した後、人間が遠隔で車両を制御し、結果として衝突に至るという共通のパターンを示している。
Waymoは2026年2月、Ed Markeyへの書簡で人間がDynamic Driving Taskを実行するリモート運転や『テレオペレーション』は使用していないと説明した。Waymoの遠隔支援エージェントは車両を直接制御せず、Waymo Driverが受け入れるか拒否できるガイダンスを提供する。ただし、Waymoには特殊な訓練を受けた米国内のエージェントが、立ち往生した車両を2 mphで固定操舵角度で移動させる機能があるが、同社によればこれは公道では使用されたことがない。
今回の報告バッチには、ヒューストン(Houston)での事故の他に、オースティン(Austin)で2件、ダラス(Dallas)で1件の事故報告が含まれる。報告バッチに含まれる事故の一つとして、6月にオースティン(Austin)のModel Yが駐車場でSUVに追突された事故、また別の報告バッチに含まれる事故の一つとして、5月にダラス(Dallas)のTeslaが駐車場入口の金属製チェーンに衝突した事故が報告されている。ダラス(Dallas)のこの事故は、2025年9月にオースティン(Austin)でModel Yが駐車場の入口で金属製チェーンに衝突した同様の「同じ物体、同じ操作」の事故から8ヶ月後に発生した事例として報告されている。
TeslaはかつてNHTSAへの事故報告書で事故状況の説明を機密情報として非公開にしていたが、WaymoやZooxなど他のADSオペレーターは詳細な報告を公開していた。Teslaは今年5月に報告書の非公開化方針を撤回し、その後のデータ公開によって、同社の衝突事故の多くが不注意な人間ドライバーによる追突や側面衝突であったことが示されている。今回の公開によって、遠隔操作における人間の介入とその結果としての衝突という側面が明らかになった。
参考: electrek.co — 2026年7月20日 22:15 (JST)
原文ハイライト"Same object, same maneuver, eight months apart."