Googleは2026年7月6日(現地時間)、大規模言語モデル「Gemini 3.5 Pro」が同月に入っても限定プレビュー段階に留まっており、一般提供(GA)の期限を再び逸脱したことが報じられた。当初2026年6月に予定されていたGAは、トークン効率、コーディング性能、および長期にわたるマルチステップ推論の品質に関する懸念により延期されている。
Googleは2026年5月19日に開催されたI/O開発者会議でGemini 3.5 Proを発表し、CEOのサンダー・ピチャイ (Sundar Pichai) 氏はその際に「来月」提供すると述べていた。しかし、6月に入っても一般提供は開始されず、Business Insiderの報道によれば、Googleは早期テストユーザーからのフィードバック収集のため、GAを7月に延期した。
Gemini 3.5 Proは現在も限定的なVertex AIエンタープライズプレビューとして、一部の承認された顧客およびGoogleのAntigravityプラットフォームとLMArenaベンチマークサイトのテスターにのみ提供されている。Googleの広報担当者は改訂されたタイムラインについてコメントを控えた。
遅延の要因としては、早期テスターが指摘したトークン効率に関する懸念、旗艦モデルの基準を満たしていないコーディング性能、GoogleがI/Oで設定した水準に達しない長期にわたるマルチステップ推論の品質問題の3点が挙げられている。Googleはこの遅延を品質判断によるものとし、以前のGemini 3.5 Flashリリースでの教訓を反映していると説明している。
企業にとって、トークン効率は調達における重要な指標となっている。タスク完了あたりの運用コストがベンチマークスコアやコンテキストウィンドウサイズよりも重視される傾向にある。Microsoftはモデルリリースカードでタスクあたりの平均トークン使用量を公開しており、同じ回答を得るために多くのトークンを消費するモデルは、大規模運用においてコストが増加する。Gemini 3.5 Proの主要機能である200万トークンのコンテキストウィンドウは、クロード・オーパス4.8 (Claude Opus 4.8) の約2倍の容量を持つ。
参考: marketscale.com (アーカイブ) — 2026年7月7日 03:26 (JST)
原文ハイライト"token efficiency and reasoning performance concerns"