Metaは6月25日(現地時間)、NPRが入手した内部文書により、同社の大規模言語モデルLlamaを搭載した予測市場アプリ「Antwerp」(別称FBForecast)の開発計画を進めていることが明らかになった。このアプリは、ユーザーが仮想の「play money」を用いて現実世界の出来事の結果を予測するもので、既存の予測市場サイトKalshiやPolymarketと競合する可能性がある。Llamaはトレンドトピックから質問を生成し、パーソナライズされた市場を推奨し、市場結果の解決を支援するために活用される見込みだ。
NPRが報じた内部文書によると、Metaの最高経営責任者Mark Zuckerberg氏は、「Arena」と称するスタンドアロンアプリの構築をチームに指示した。この新アプリでは、リアルマネーではなく、毎日支給される仮想の「play money」を使用し、将来の出来事の結果に賭ける形式が採用される。
アナリストは、予測市場が今後数年で1兆ドル規模の産業になる可能性があると指摘している。Metaは2020年にも予測市場アプリ「Forecast」をリリースしたが、手動での質問作成にかかる運用コストを理由に2年後に終了していた。今回開発中のアプリは、その「rebuild」であると文書に記されている。
ゲーミング弁護士のDaniel Wallach氏は、リアルマネーを賭けない形式について、連邦規制当局からの運営ライセンス取得までの時間を確保し、予測市場の合法性を巡る法的な不確実性が解消されるまでの猶予を得る狙いがあると見方を示した。同氏は、30件以上の訴訟が係争中であり、明確な回答が得られるまでにさらに1~2年かかる可能性があるとしている。Wallach氏によると、予測市場業界は第二期ドナルド・トランプ政権の支持を得て、規制当局による連邦規制の見直しプロセスが開始されている。
Metaは、Facebook、Instagram、WhatsApp、Threadsを含む複数のアプリで毎日30億人以上のユーザーを抱えるものの、新規のスタンドアロンアプリの立ち上げには苦戦している。同分野では、TruthSocialや、DraftKings、FanDuelといった既存のスポーツ賭博サイトも予測市場サービスを発表しており、Event Horizonによると70社以上が予測市場プロジェクトを開始している。新アプリの具体的なリリース日は文書には明記されていない。
参考: islapublic.org (アーカイブ) — 2026年6月24日 18:39 (JST)