Microsoftは2026年7月28日(現地時間)、統合開発環境Visual Studioの7月アップデートを発表した。今回の更新では、GitHub Copilot SDKを基盤とする新しいエージェント(Agent)(Preview) がCopilot Chatに導入され、対話効率と応答の簡潔化が図られる。さらに、.NETおよびAzureチーム開発の組み込みスキル(Built-in skills)が追加され、組織オーナーはCopilotの応答形式をチーム全体で統一するカスタム指示を設定可能となる。
Visual Studioの7月アップデートで導入された新しいエージェント(Agent)(Preview) は、GitHub Copilot CLIと同じくGitHub Copilot SDK上に構築されている。このエージェントの主な目的は、Copilot Chatとの間で繰り返されるユーザーのやり取りを減らし、より少ないステップで多くのタスクを正確に完了させることにある。エージェントからの応答は、短く簡潔でスキャンしやすいように設計されており、開発者はCLI、GitHub app、VS Code、Visual Studioといった異なる環境間で作業をシームレスに移行できる。現在、この新エージェントはプレビュー版として提供されており、ユーザーからのフィードバックに基づいて機能改善が進められる。
今回のアップデートでは、.NETおよびAzureチームの専門家によって作成された組み込みスキル(Built-in skills)がVisual Studioに標準搭載された。これらのスキルは、対応する.NETまたはAzureワークロードがインストールされている場合に、ツールピッカーの「Built-in」カテゴリに表示される。開発者は必要に応じてこれらのスキルを有効化することで、特定の開発ワークフローを柔軟にカスタマイズすることが可能となる。また、GitHub組織のオーナーは、組織全体でCopilotの応答形式を調整するためのカスタム指示を追加できるようになった。これにより、チーム内の共通のコーディング規約やルールに基づいた、一貫性のあるCopilotの利用が促進される。
さらに、開発者はGit Repositoryウィンドウから任意のブランチをCopilot Chatに直接アタッチできるようになり、コードをチェックアウトする前にCopilotにブランチの概要を質問することが可能になった。これにより、ブランチの内容を素早く把握し、作業効率を向上させることができる。Microsoft C++ (MSVC) Build Toolsに関しては、異なるVisual Studio IDEやVisual Studio Build Toolsのインストール全体で、ピン留めされたC++ツールセットバージョンを自動的に検出する機能が追加された。この機能により、プロジェクトで指定された正確なツールセットバージョンが確実に使用され、開発チーム全体でのビルド再現性が維持される。
参考: devblogs.microsoft.com — 2026年7月29日 01:00 (JST)