Anthropic は7月16日(現地時間)、米国連邦政府の三権すべてに対し、AIモデル「Claude for Enterprise」および「Claude for Government」の提供を拡大すると発表した。連邦民間行政機関に加え、立法府と司法府も対象となる。AIの政府導入障壁を取り除くため、両モデルを年間1ドルで提供する。この措置により、連邦職員は先進AIの能力を活用し、国民へのサービス向上を目指す。

今回の提供拡大は、米連邦政府一般調達局 (General Services Administration) との提携によって実現したもので、アンソロピックは先週のGSAスケジュールへのClaude追加に続くものとしている。Claude for Governmentは、機密扱いでない政府の機微なデータを扱うための最も厳格な要件である「FedRAMP High」ワークロードに対応しており、連邦職員は機密性の高い非機密業務にもClaudeを使用できる。

政府機関はフロンティアモデルへのアクセスに加え、新機能がリリースされ次第、継続的な更新を受けられる。また、アンソロピックは、AIを生産性およびミッションワークフローに迅速に導入するための技術サポートも提供する。このパッケージは1年間利用可能。

Claudeは既に政府の重要な任務において利用実績がある。米国防総省 (Department of Defense) は、チーフデジタル・AIオフィス (Chief Digital and Artificial Intelligence Office) との2億ドルを上限とする合意を通じてClaudeを選定した。ローレンス・リバモア国立研究所 (Lawrence Livermore National Laboratory) では、1万人の科学者と研究者が科学的発見を加速するためにClaudeを日常的に使用している。また、コロンビア特別区保健局 (District of Columbia Department of Health) は、住民が複数言語で保健サービスにアクセスするのを支援するためにClaudeを導入したと報告されている。

Claude for Governmentを通じて提供されるモデルは、機密扱いでない政府の機微なデータを取り扱うための最も厳格な要件であるFedRAMP Highの認定を受けている。AWS、Google Cloud、Palantirとのパートナーシップを通じて、各機関は既存のセキュアなインフラ経由でClaudeにアクセスでき、データの完全な制御を維持できる。アンソロピックは、広範なアクセス性と厳格なセキュリティ基準を組み合わせることで、AIが公共の利益に資することを確実にするとしている。


参考: anthropic.com — 2026年7月16日 22:00 (JST)

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