シンキング・マシーンズ・ラボ (Thinking Machines Lab) は2026年7月16日(現地時間)、初の本格的な大規模言語モデル (LLM) ファミリー「Inkling」をオープンウェイトで正式リリースした。Inklingは975B (総パラメータ数) / 41B (アクティブパラメータ数) のMixture-of-Experts (MoE) モデルで、Apache 2.0ライセンスの下で提供される。同時に、より軽量なInkling-Small (276B/12B) のプレビューも公開された。

Inklingはテキスト、画像、音声の入力をネイティブに処理し、テキストを出力する。最大1Mトークンのコンテキストウィンドウをサポートし、45兆トークンのテキスト、画像、音声、動画データで事前学習された。同社はInklingをベンチマークを最大化するフラッグシップモデルではなく、カスタマイズ可能なマルチモーダル基盤モデルとして位置づけている。

Thinking Machines LabのMira Murati氏はInklingを「ゼロから訓練された最初のモデル」と説明し、Soumith Chintala氏はオープンウェイト、975Bパラメータ、ネイティブなマルチモーダリティを強調した。John Schulman氏は、昨年冬に事前学習が始まり、1月中旬からは小規模チームがコーディング、推論、エージェント学習の構築を進めてきたと述べた。Lilian Weng氏は幅広い機能カテゴリで堅実なパフォーマンスを目指した実用性とカスタマイズ性を意図した基盤モデルだと述べた。

リリース初日から、vLLM、SGLang、Modal、Baseten、Databricks、Hugging Faceなど、広範なエコシステムパートナーがInklingをサポートしている。独立した評価機関であるArtificial Analysisは、InklingがIntelligence Indexで41を記録し、Nemotron 3 Ultra (38)、Gemma 4 31B (29)、gpt-oss-120b (24)を上回り、米国のオープンウェイトモデルで最高の性能を示したと発表した。また、Agentic Web App Arenaでは9位、Elo 1257を記録し、Claude Opus 4.6やGemini 3.5 Flashと同等の性能で、エージェントワークロード向けとしては最高位の米国製オープンウェイトモデルであると評価された。


参考: Latent Space — 2026年7月16日 15:18 (JST)

原文ハイライト

"Inkling: 975B-A41B multimodal, new best American Apache 2.0 open model"

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