シェリル・サンドバーグ (Sheryl Sandberg) 氏は2026年7月16日(現地時間)、サンディエゴ (San Diego) 拠点のスタートアップ企業Self Inspectionに対し、1,000万ドルの投資を主導した。同社はスマートフォンカメラのみで車両のボディ損傷を査定するAIを活用した車両検査サービスを提供しており、元Tesla社長のジョン・マクニール (Jon McNeill) 氏が運営するDVx Venturesも出資している。
Self Inspectionは2021年に設立され、既に100万件以上の車両検査を完了している。レンタカーフリート、自動車金融会社、オークション、マーケットプレイスで利用されており、ステランティス (Stellantis) の金融サービス部門も自社保有車両やリース終了時の検査にプラットフォームを活用している。
サンドバーグ氏は声明で、車両の状態は毎年数十億ドル規模の自動車関連の意思決定に関わるにもかかわらず、データは分断されている。それが変わりつつある。Self Inspectionが自動車業界に必要な『記録システム』を構築すると信じていると述べた。今回の資金調達ラウンドは、サンドバーグ氏のファミリーオフィスであるSandberg Bernthal Venture Partnersが主導し、タイヤ販売会社U.S. AutoForceと自動車貸付会社Westlake Financialからの戦略的投資も含まれる。また、Costanoa Ventures、Rebellion Ventures、BrightCap Venturesといったアーリーステージファンドも出資している。
Self Inspectionのソフトウェアは、顧客がスマートフォンを持つユーザーにリンクを送信し、車両の写真をアップロードさせることで機能する。同社のソフトウェアは、車両全体がカバーされるようにユーザーをプロセスに誘導する。最高経営責任者 (CEO) のコンスタンティン・ヤレムツォ (Constantine Yaremtso) 氏は、誰もが良いカメラを持ち、写真撮影の方法を知っている点を活用していると説明した。アップロードされた写真は、Self Inspectionが最大の損傷車両データセットの一つと称するものと比較され、損傷の有無と深刻度が検出される。その後、詳細な検査レポートと修理費用の見積もりが生成される。ヤレムツォ氏によると、このレポートは通常、修理工場でしか得られない詳細さで、必要な作業内容、修理費用、部品点数などが記されているという。Self Inspectionは、顧客が8,000万ドル以上のコスト削減と30万時間以上の作業時間短縮を実現したと述べている。同社は今回の資金を、さらなる製品開発、エンタープライズ顧客の拡大、およびヨーロッパ (Europe) への展開に充てる計画である。
参考: techcrunch.com (アーカイブ) — 2026年7月17日 00:00 (JST)