xAIは2026年7月15日(現地時間)、同社のコーディングエージェント「Grok Build」をフルオープンソース化し、全ユーザーの使用制限をリセットしたと発表した。この変更は、プライバシー懸念と、使用量追跡における非効率性への対応として行われた。Grok Buildは、GrokのAI機能を通じてコードの読み書き、検索、実行を可能にするTerminal User Interface (TUI) である。
Grok Buildのオープンソース化は、セキュリティ研究者が以前のバージョンで、ユーザーの明確な同意なしにプライベートデータを含むコードリポジトリ全体をGoogle Cloudサーバーに同期していたことを発見したプライバシー問題への直接的な対応とされる。xAIは、以前アップロードされた全ユーザーデータは永久に削除され、クラウド側のデータ保持は無効化されたとしている。このツールのオープンソース化により、ユーザーはエージェントがコードに対して何を行っているかを完全に可視化できると説明されている。
公開されたソースコードはGitHub上のxai-org/grok-buildで入手可能で、コアエージェントループ、全てのコードインタラクションツール(読み取り、編集、検索、実行)、ターミナルUI、および完全な拡張システムが含まれる。これにより開発者はツールの動作を詳細に検査し、自身のワークフローに合わせて変更できる。Grok Buildをローカルで実行することで、コードがユーザーのマシンからクラウドサーバーへ送信されなくなり、データ同期の懸念が解消されるほか、クラウドによって課される使用量制限も適用されなくなる。
使用制限のリセットについては、Grok Buildが使用量を追跡する方法にキャッシュの非効率性が確認され、ユーザーが本来よりも早く上限に達していたためとされる。2026年7月15日のリセットによりこの問題が修正された。xAIは2026年6月に有料ユーザーを単一の共有週間使用量プールに移行しており、これは以前の製品ごとの日次制限システムに代わるものだった。同様のリセットは2026年5月26日にもGrok Build Betaにおけるキャッシュ改善を理由に行われている。
参考: basenor.com — 2026年7月16日 08:05 (JST)
原文ハイライト"running Grok Build locally means your code never leaves your machine"