動画生成スタートアップのPixVerse(ピクスバース)は7月13日(現地時間)、シリーズC延長ラウンドで総額4億3900万ドルの資金調達を完了したと発表した。TechCrunchに対し同社は、今回の資金投入により評価額が20億ドルを超えたと述べた。調達資金は、ワールドモデルの提供拡大とグローバルな顧客リーチに充てられる方針で、研究者やGo-to-market担当者の増員にも充てられる見込みだ。

PixVerseは今回の延長ラウンドに、Alibaba(アリババ)、Lollapalooza Capital(ロラパルーザ・キャピタル)、Ivy Capital(アイビー・キャピタル)、Grand Mount Capital(グランド・マウント・キャピタル)、Eastern Bell Capital(イースタン・ベル・キャピタル)、Mirae Asset(ミレ・アセット)、BlueFocus(ブルーフォーカス)、CloudAlpha(クラウドアルファ)などが新たな投資家として参加したことを明かした。既存投資家のiGlobe Partners(アイグローブ・パートナーズ)とOCBC’s Lion X Ventures(OCBC’s ライオン・X・ベンチャーズ)も再参加している。

同社は3月に最初のシリーズCラウンドをCDH Investments(CDHインベストメンツ)の主導で完了しており、その際の調達額はBloomberg(ブルームバーグ)の報道によると約3億ドルとされていた。PixVerseはWang Changhu(ワン・チャンフー)氏とJaden Xie(ジェイデン・シエ)氏によって2023年に設立された。Changhu氏は以前ByteDance(バイトダンス)でコンピュータビジョンに従事しており、Xie氏は投資会社Lighthouse Capital(ライトハウス・キャピタル)のエグゼクティブディレクターを務めていた。

PixVerseは、コンシューマーおよびAPI向けのV-Series動画モデル、プロフェッショナル向け映画制作および商業ワークフロー用のC-Series動画モデル、そして今年初めにリリースされたゲーム開発およびワールド構築向けのR-Seriesワールドモデルなど、複数のモデルを提供している。同社のツールを使用すると、ユーザーは音声付きで最大4K解像度の動画を生成できる。コンシューマー製品は、1億5000万人以上の登録ユーザーと1500万人以上の月間アクティブユーザーを擁している。画像から動画への生成サービスは1分あたり4.80ドルで提供されている。

Xie氏は、OpenAIがSora 2を閉鎖し、MetaやTencentといった他社も高品質な動画モデルを構築できていない現状に触れ、動画生成市場において進展している企業は少ないとの見方を示した。同氏は、同社の核となる強みはデータのラベリングにあると説明した。Changhu氏がByteDanceでTikTokの背後にあるコアとなる視覚理解技術を構築した経験が、動画生成プラットフォーム構築において役立っているという。

PixVerseは今年、エンタープライズ顧客へのグローバル展開を加速させる計画である。既に投資家であるAlibabaと動画生成機能の展開で合意している。製品ロードマップとしては、年内に新たなV-Seriesモデルとワールドモデルの新バージョンをリリースする予定だ。同社はシンガポール、北京、上海に拠点を持ち、150人の従業員を擁する。今回の資金調達により、研究者やGo-to-market担当者の増員を目指す。


参考: techcrunch.com (アーカイブ) — 2026年7月14日 09:00 (JST)

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