Tencentは7月6日(現地時間)、Apache 2.0ライセンスに基づく大規模言語モデル「Hy3」を公開した。Simon Willison's Weblogが報じた。Hy3は、総パラメータ数2950億を誇るMixture-of-Experts(MoE)モデルで、アクティブパラメータ210億、MTPレイヤーパラメータ38億を持つ。Tencent Hy Teamが開発したこのモデルは、同規模の既存モデルを凌駕し、パラメータ数で2〜5倍の主要なオープンソースモデルに匹敵する性能を持つとTencentは説明している。
Tencentが公開した「Hy3」は、その開発プロセスにおいて、まず「Hy3 Preview」として4月下旬に先行公開された。このプレビュー版を通じて、50以上の製品から具体的なフィードバックが綿密に収集され、その情報を基に改良が進められた。その後、高品質なデータを用いた後処理スケーリングが実施され、今回の正式な発表に至っている。
Hy3は、そのアーキテクチャとしてMixture-of-Experts(MoE)を採用しており、2950億という膨大な総パラメータを持つ点が最大の特徴だ。このうち、モデルが特定のタスク実行時に実際に利用するアクティブパラメータは210億、またMTPレイヤーパラメータは38億とされている。このMoE構造により、効率的な計算と高性能な推論を両立することが期待される。
Tencentは、Hy3が同サイズの既存モデルを性能面で凌駕すると共に、パラメータ数において2〜5倍の規模を持つ主要なオープンソースモデルに匹敵するパフォーマンスを発揮すると強調している。特に、様々な製品における実用的なタスクや生産性向上を目的としたシナリオにおいて、その有用性が顕著に向上していることを実証していると述べている。
提供形態としては、Hugging Faceを通じて、フルサイズのモデルが598GB、またFP8量子化モデルが300GBで提供されており、幅広いユーザーが利用可能だ。Hy3がサポートするコンテキスト長は256Kと非常に長く、複雑なプロンプトや長文の処理にも対応できる。OpenRouterでは、2026年7月21日までHy3を無料で利用できる期間が設けられており、導入を検討している開発者や研究者がその性能を試す機会が提供されている。
参考: Simon Willison’s Weblog — 2026年7月7日 08:57 (JST)