OpenAIは2026年6月22日(現地時間)、欧州連合(EU)の労働市場における職務へのAIの影響を分析した新たな報告書「The AI Jobs Transition Framework for the EU」を発表した。この報告書は、AIがどのように雇用を成長させ、再編成し、また一部の職務を自動化する可能性を秘めているかを示している。
この報告書は、2026年4月に米国向けに開発されたAI Jobs Transition FrameworkをEUの労働市場に拡張したものである。欧州スキル・コンピテンシー・資格・職業分類(ESCO)とユーロスタット(Eurostat)の雇用データを用いて、EU加盟国におけるAI能力が近未来の職務の変化にどう影響するかを検証している。
分析によると、EUは米国と比較して、近未来に自動化される可能性が高い職務の雇用割合が小さい。フレームワークは、AIと共に成長する可能性のある職務、自動化の可能性が高い職務、再編成される可能性のある職務、そして当面変化が少ない職務の4つのタイプを特定した。具体的には、全雇用の約12%がAIと共に成長する職務、約14%が比較的高い自動化の可能性を持つ職務に分類される。さらに27%が再編成される可能性のある職務、残りの47%は当面変化が少ない職務としている。
国レベルでのパターンには差異が見られ、ルクセンブルク、スウェーデン、オランダではAIと共に成長する可能性のある職務の割合が大きい。一方、ドイツ、ギリシャ、イタリアでは、自動化の可能性が高い職務の雇用割合が大きい。これらの違いは、各国の職務構造の違いを反映していると指摘されている。
政策立案者、雇用主、教育関係者、研究者に対しては、詳細なレベルで変化を予測し、計画を立てるよう促している。報告書は、労働市場の変化を追跡するためのモニタリング能力の強化や、介入を調整するための国家準備計画の確立など、公共および民間機関向けの予備的な提案も提示している。
参考: OpenAI Blog — 2026年6月23日 13:00 (JST)
原文ハイライト"About 14% is in occupations with relatively higher near-term automation potential"