Zedは2026年6月23日(現地時間)、公式ブログ「Hidden Gems: Part 4」を公開し、チームとコミュニティが推奨する開発効率を高めるワークフローや隠れた機能を発表した。ワイドスクリーン環境でのコーディングを快適にする「centered layout」、複数プロジェクト間の高速ナビゲーション、統合ターミナルでの「--wait」フラグの活用法、コマンドの短縮実行を可能にする「Command Aliases」、検索結果の視認性を高める「multibuffer」と「outline panel」の連携などが紹介された。
ワイドスクリーン環境でのコーディングでは、ジョセフ・ライオンズ (Joseph Lyons) 氏が推奨するworkspace: toggle centered layout機能が導入された。これにより、画面の左右に偏りがちなテキスト配置を中央に寄せ、左右のパディング調整が可能になる。
複数プロジェクト間の高速な移動については、デザイナーのダニーロ・レアル (Danilo Leal) 氏が、Parallel Agents導入後のワークフロー効率化を説明した。projects: open recentでプロジェクト一覧を表示し、「git: worktree」や「git: branch」といったキーバインディングを組み合わせることで、ワークツリーやブランチ間の切り替えが迅速に行える。
統合ターミナルでの利用に関して、ソフトウェアエンジニアのトム・フーレ (Tom Houlé) 氏は、コマンドラインツールがエディタを開く際に利用する環境変数$EDITORや$VISUALの設定について解説した。GUIエディタであるZedがすぐに制御を戻してしまう問題に対し、「zed --wait」フラグを使用することで、従来のコマンドラインエディタと同様にエディタプロセス終了まで待機させることが可能になる。この設定はZed内の統合ターミナルに限定して適用できる。
頻繁に利用するコマンドの効率化として、ソフトウェアエンジニアのディーノ (Dino) 氏が「Command Aliases」を紹介した。これは、Zedのコマンドパレットで利用するコマンドに対し、短縮形のエイリアスを定義できる機能である。Vim/Neovimユーザーが好むような覚えやすい略語の設定も可能で、「git::Diff」には「gd」、editor::ToggleSplitDiffには「tsd」といったエイリアスが例として挙げられている。
検索結果のナビゲーション機能も強化された。ジョセフ・ライオンズ氏は、コードベース全体からライブ抜粋を結合した、単一の編集可能なビューである「multibuffer」の活用法に加え、検索結果の概要をコンパクトに表示するアウトラインパネル (outline panel) について述べた。このoutline panelはVS Codeの「Search View」と類似した体験を提供し、プロジェクト全体の検索結果や単一バッファ検索の結果、さらにはファイル内のシンボルアウトラインも表示できる。outline panelとmultibufferは同期しており、outline panel内の項目をクリックするとmultibufferの該当箇所へ移動するほか、特定のoutline panelの内容を固定表示する機能も備えている。
原文ハイライト"single, editable view that stitches together live excerpts from across your codebase"