Vercelは2026年6月17日(現地時間)、ロンドンで開催された年次イベント「Vercel Ship 2026」において、エージェント向けインフラストラクチャおよびフルスタックアプリケーション開発を強化する複数の新サービスとフレームワークを発表した。Agent Stackの新たな構成要素としてVercel Connectを公開した他、エージェントフレームワーク「eve」や、マイクロサービスをサポートするVercel Servicesなどを紹介した。
Vercel Ship 2026には2,500人以上が参加し、CEOのギレルモ・ラウフ (Guillermo Rauch) 氏は「思考するソフトウェア」を展開するプラットフォームとしてのVercelのビジョンを述べた。
エージェント向けのビルディングブロックであるAgent Stackにおいて、新たにVercel Connectを発表した。Vercel Connectは、エージェントが外部システムに安全に接続するためのサービスであり、一時的な認証情報を使用することでセキュリティを確保する。さらに、Vercelが数百のエージェントを開発する中で見出された共通アーキテクチャをオープンソースフレームワーク化した「eve」も紹介された。eveはTypeScriptとMarkdownを用いてエージェントを構築、実行、拡張できる。
フルスタックアプリケーションのサポートも強化される。VercelはFastAPI、Flask、Express、Honoなどのバックエンドフレームワークのサポートを拡張し、REST APIや耐久性のあるワークフローのホスティングに対応する。Vercel Marketplaceでは、Amazon Aurora、DynamoDB、OpenSearchといったデータベースへのアクセスを直接提供する。
Vercel Servicesは2026年7月1日より提供を開始する。これはマイクロサービスをファーストクラスの要素として扱うもので、フロントエンドとバックエンドの同時開発や、公開インターネットを経由しないサービス間通信を可能にする。エンタープライズ向けには、企業がエージェントを安全に展開するための認証、アクセス管理、ガバナンス機能を提供するVercel for Enterprise Apps and Agentsを発表した。Vercel Agent (Private Beta) は、本番環境の展開を監視し、異常を調査して修正のプルリクエストを自律的に生成するインテリジェンスレイヤーである。
参考: Vercel Blog — 2026年6月18日 01:00 (JST)