Lenny's Newsletterは11月2日(現地時間)、Figmaのグロースプロダクトマネージャーであるエズラ・メカバー氏が、同社のPMチームで導入・活用が進むツール「PM OS」と「AutoXP (オートXP)」について解説したと報じました。PM OSは31のスキルを備えた共有リポジトリとして60人以上のプロダクトマネージャーに利用されており、AutoXPは人間による介入を最小限に抑えつつ成長実験を自動実行するエージェントとして機能しています。
Figmaのグロースプロダクトマネージャー、エズラ・メカバー氏は、自身の働き方における目標をThe goal is to be lazy in the right places.と表現しています。同氏がFigmaに入社した際、エンジニアリング部門以外ではAIの実用的な活用例がほとんど見られなかったため、メカバー氏と数名のプロダクトマネージャーは、独自に構築したClaude Code (クロード・コード)の設定群を、組織全体で共有可能なリポジトリである「PM OS」へと転換しました。
PM OSは現在、Figmaの全プロダクトマネージャーに利用されており、31に及ぶ多様なスキルで構成されています。メカバー氏が強調するように、PM OSは単なる製品ではなく、むしろ60人から70人のプロダクトマネージャーの業務を同期させるリポジトリとしての役割を担っています。これにより、個々のPMが効率的な業務プロセスを確立し、知識やベストプラクティスを共有できる基盤が構築されました。
メカバー氏が特に有用だと感じるPM OSのスキルの中には、Slackでのコミュニケーション履歴を要約し整理する機能や、「Codex (コーデックス)」を用いてバグの特定と報告を効率化するバグバッシュツールが含まれています。さらに、同氏は「Jev (ジェブ)」を活用して開発したリアルタイムライティングアシスタントも日常業務に組み込み、文書作成の効率を大幅に向上させています。これらのツールは、プロダクトマネージャーが日々直面する情報過多や繰り返し作業といった課題に対し、自動化と支援を通じて効果的な解決策を提供しています。
一方、「AutoXP (オートXP)」は、Figmaのグロースプロダクトマネージャーの業務を自動化するために開発されたエージェントシステムです。このエージェントは、人間によるチェックポイントをわずか一つに限定しながらも、成長実験の計画から実行、そして結果の分析までを一貫して自動で進めることが可能です。メカバー氏によると、初期の実験段階からAutoXPは目覚ましい成功を収め、その効果を実証しています。これにより、プロダクトマネージャーは反復的な実験プロセスから解放され、より戦略的な意思決定や創造的な課題解決に時間を費やすことができるようになっています。Figmaは、これらのツールを通じて、プロダクトマネジメント業務全体の生産性と効率性を飛躍的に高めることを目指しています。
参考: Lenny’s Newsletter (アーカイブ) — 2026年11月2日 22:04 (JST)