スライブ・ホールディングス (Thrive Holdings) は2026年10月29日(現地時間)、物理セキュリティ企業ADTを総企業価値153億ドルで買収したと発表した。OpenAIが出資しパートナーシップを結ぶ同社は、AIを活用して買収先企業の長期的な活性化を目指しており、今回の買収はADTのスマートホームセキュリティ事業をその基盤と位置付ける。株式取得額は約76億ドル。
Thrive Holdingsは、ジョシュ・クシュナー (Josh Kushner) 氏が創業したVCファームThrive CapitalからスピンアウトしたPE企業である。同社にはOpenAIが投資しており、同時にパートナーとしても連携している。OpenAIは、AIモデル、技術、およびフォワードデプロイエンジニアとして知られる人材を、Thrive Holdingsが保有する企業群に提供している。今回の買収において、ADTの株式は1株あたり10ドル、総額約76億ドルで取得される。総企業価値は153億ドルに達するとADTは説明した。
Thrive Holdingsは、企業を長期的に保有し、AIを導入することでその事業を活性化することをミッションとしている。現在、同社は75社以上の企業を保有している。
両社は買収後の具体的なAI搭載セキュリティ製品のリリースについては詳細を明らかにしていないものの、新たな製品への投資と提供を計画している旨を示唆した。プレスリリースではADTはThrive Holdingsのスマートホームセキュリティ事業の基盤を形成すると表明された。近年、AIを活用した物理セキュリティ市場は注目を集めており、AppleがLGおよびシュナイダー・エレクトリック (Schneider Electric) と提携して新たなスマートホームおよびホームセキュリティ製品を発表したほか、AmazonもAI搭載の新しいホームカメラを含むスマートホーム製品ラインを更新している。一部のスタートアップ企業は、AI犬型ロボットを巡回警備員として提供している。
参考: TechCrunch Funding (アーカイブ) — 2026年10月30日 04:56 (JST)
原文ハイライト"ADT will form the foundation of Thrive Holdings’ smart home security business"