Googleは2026年9月15日(現地時間)、AIと経済に関するデータプロジェクト「ATLAS (アトラス)」の新たなインタラクティブなアクセス体験と最新の研究成果を公開しました。ATLASが収集した数百万のグローバルデータポイントを容易に探索可能にし、特に科学者によるAIの利用状況や、世界各国・各職業におけるAI導入の具体的な動向に関する知見を提供しています。

Googleは、ATLASのデータに基づき、さまざまな職業におけるAIの使用率、家庭でのAI利用状況、および世界各国でのAI導入率を詳細に調査できる新しいインタラクティブなオープンアクセス体験を開始しました。

地域別のAI利用動向では、インドのクリエイティブ産業におけるAI使用率が世界の平均を1.6倍上回り、米国のコンピューターおよび数学関連職におけるAI使用率が世界の2倍に達していることが明らかになりました。OECD (経済協力開発機構) 加盟国ではコンピューター・数学およびビジネス・金融業務がAI利用を主導する一方、非OECD加盟国ではオフィス・管理サポート、芸術・デザイン・エンターテイメント・スポーツ・メディア、教育・図書館の職業が上位を占めています。

新しいATLASベースの研究では、科学者が他の多くの職業よりも高い頻度でAIを利用している実態が示されました。調査対象の科学者の約半数が何らかの形で毎日AIを利用していると報告しています。大規模言語モデル (LLMs) と特殊なモデルが科学分野で広く使われ、科学者らはAIの活用により週に約7時間の時間を節約していると推定されます。しかし、仮説の検証や物理的な実験、臨床検証においては、AI活用におけるボトルネックが生じていることも指摘されました。

手作業にAIを利用する傾向についても地域差が見られます。ブラジルとドイツでは仕事関連のAI利用の7%が手作業に充てられているのに対し、ある国のデータでは4%に留まるとの結果も示されています。


参考: Google AI Blog (アーカイブ) — 2026年9月15日 09:00 (JST)

この記事をシェア
X はてブ LinkedIn