Crunchbase Newsは9月3日(現地時間)、世界のベンチャー投資家が8月に1,500社以上のスタートアップに対し420億ドルを投じたと報じた。この額は、7月の560億ドルと比較して25%減少したものの、通常は投資が低調な前年8月からは122%の大幅な増加となった。同月には、7社が10億ドル規模の資金調達を実施している。
8月に行われた10億ドル規模の資金調達は、7月に13社が実施したのに次いで、今年で2番目に多い件数だった。同月最大の資金調達は、設立13年のDatabricks(データブリックス)による50億ドルで、同社の評価額は1,900億ドルに達した。
この他、幅広い業界の企業が10億ドルを超える資金を調達した。これには、防衛技術スタートアップのHadrian(ハドリアン)、カスタムAIファインチューニングを手掛けるRiver AI(リバーエーアイ)、低軌道衛星ネットワークのYuanxin Satellite(ユアンシン・サテライト)、原子力エネルギー企業のValar Atomics(ヴァラー・アトミックス)、自動コーディングプロバイダーのPoolside(プールサイド)、家庭用バッテリーサービスのBase Power(ベース・パワー)が含まれる。
イグジットの動向として、中国・杭州を拠点とするヒューマノイドロボット企業Unitree Robotics(ユニツリー・ロボティクス)は8月19日、IPOとして約90億ドルの評価額で上海証券取引所に上場し、初日に460%急騰した。M&Aでは、NvidiaがオープンソースAIプラットフォームのHugging Faceを129億ドルで買収する計画を発表したことが主なニュースだった。その他、イタリア・ミラノを拠点とする技術アグリゲーターBending Spoons(ベンディング・スプーンズ)が、設立13年のデータベース企業Airtable(エアテーブル)を約13億ドルで買収する計画も報じられた。
ベンチャーキャピタルは、急速に成長する一部の企業に投資を集中する傾向が続いている。8月に10億ドルを調達した企業のうち2社がこの傾向を象徴しており、Databricksはわずか6ヶ月で評価額を560億ドル増加させた。River AIは今年、シードおよびシリーズAラウンドで計11億ドルもの初期段階資金を調達している。8月の大型調達においても、10億ドル規模の資金調達を受けた7社のうち5社は、前回の資金調達から12ヶ月以内であり、3社は今年中に前回のラウンドを完了していた。
参考: Crunchbase News — 2026年9月3日 20:00 (JST)