CSETが2026年8月20日(現地時間)付けで発表したところによると、同シンクタンクのシニアフェロー、エメリア・プロバスコ (Emelia Probasco) 氏がForeign Affairs誌に寄稿した論説記事で、米軍におけるAIの利用拡大が軍の意思決定と人間の判断に与える影響について分析した。ペンタゴンが高度なAIシステムを運用や訓練に統合する中で、プロバスコ氏はその潜在的な影響を検証している。
プロバスコ氏は論説の中で、米軍がAIをより活用するようになるにつれて、軍の意思決定プロセスや人間の判断力がどのように変化する可能性があるかを探った。AIシステムの能力が向上し、それが軍事作戦や訓練に組み込まれることで、米軍がAIに過度に依存し、結果として軍そのものが「空洞化」する可能性を示唆した。
プロバスコ氏は、SF映画「ターミネーター」のようなディストピアを回避するためには、AIだけでなく、人間の行動も制御し続けることが求められるとの見解を示している。これは、技術の進展に伴い、人間の役割や倫理的側面を維持することの重要性を強調するものと見られる。
CSETのウェブサイトでは、プロバスコ氏が過去に国防専門媒体DefenseScoop、The New York Times、USA Todayなどに寄稿した関連記事も紹介されている。それらの記事では、Maven Smart System (MSS) の移行計画、AI兵器開発を巡る国際的な競争、米軍によるイラン作戦におけるAIの利用、およびCJADC2におけるAI駆動の意思決定の役割といったテーマが取り上げられている。
参考: CSET (Georgetown) (アーカイブ) — 2026年8月21日 06:00 (JST)
原文ハイライト"maintaining control not just of AI, but of human behavior."