ベンチャーキャピタル大手アンドリーセン・ホロウィッツ (Andreessen Horowitz、a16z) は2026年8月20日(現地時間)、人工知能 (AI) 分野において海外の創業者が米国同業者に対し優位性を持つとの見解を示した。TechCrunchが同日報じたところによると、同社はパートナーのガブリエル・バスケス (Gabriel Vasquez) 氏とアンジェラ・ストレンジ (Angela Strange) 氏が主導する「Borderless Founder network」を通じて、海外の創業者への支援を強化している。
バスケス氏によると、a16zのApps Fund OneとTwoへの投資のうち44%が国際的な創業者によるものだという。ストレンジ氏とバスケス氏は、海外創業者が本国に片足を置き、シリコンバレーにもう片足を置くことに優位性があることを指摘する。この変化は過去3年から5年で顕著になり、以前は米国外の企業からの購買が鈍く支払い意欲も低かったが、現在は国際的なAIスタートアップが世界中で主要な企業を顧客として獲得していると見られる。
バスケス氏は、AIがレガシー企業に競争力維持のため第三者ソリューションの購入を促していることが背景にあると説明する。例えばラテンアメリカでは、安価な労働力との競争からソフトウェアが普及しなかったものの、AIエージェントの普及により状況が変化した。米国スタートアップが米国内企業を優先する中、海外創業者は自国市場の企業にAIソリューションを提供する機会を得ている。また、「本社」の概念も流動的になりつつあり、ポーランド政府がElevenLabsに出資した事例が挙げられる。
人材獲得も重要な差別化要因である。シリコンバレーでの人材獲得競争が激化し、AnthropicやOpenAIのような企業が多額の資金で優秀な人材を獲得する中、海外の創業者は米国外の豊富な人材プールを活用できる。バスケス氏は、スウェーデンのストックホルムなどを訪れ、次なるユニコーン企業を探しているという。Dealroomの創業者ヨラム・ワインハールデ (Yoram Wijngaarde) 氏も、ヨーロッパの人材が米国のスタートアップにとって大きな強みであり続けているとの見方を示している。
参考: TechCrunch Funding — 2026年8月20日 22:00 (JST)