OpenAIは2026年8月5日(現地時間)、企業におけるAIの導入状況と活用実態に関する二つの調査レポートを発表した。これらのレポートは、企業がAIの利用範囲と内容を拡大し、AIが質問への回答から具体的な作業の実行へと移行していることを示している。特に「フロンティア企業」(毎月のAI利用量が上位10%の企業)は、一般的な企業に比べアクティブユーザーあたりのAI出力トークンが8.3倍に達しており、高度な機能の採用において先行していると報告された。
発表されたレポートはEnterprise SignalsとワーキングペーパーHow Organizations Use AI: Evidence from ChatGPT。企業におけるAIは、指示を与える段階から具体的な作業を実行する段階へと移行しており、これに伴い、エージェンティックAIの活用が拡大している。
Enterprise Signalsによると、6月時点で企業顧客のChatGPTとCodexを合わせた出力トークンの64%をCodexが生成している。これは、エージェンティックな業務へのシフトを示唆している。フロンティア企業では、アクティブユーザーあたりの出力トークンが一般的な企業の8.3倍に達しており、1月時点の2.6倍から拡大した。この差は業種や企業規模を問わず見られるという。
フロンティア企業では、Pluginsなどの高度な機能の利用も一般的で、毎週アクティブユーザーの21%がPluginsを利用している。これは一般的な企業の9%と比較して高い割合である。OpenAI社内では、従業員の95%がPluginsを毎週利用しているという。
エージェンティックAIの利用は知識労働全体に広がりを見せている。2月以降、週ごとの企業向けCodexアクティブユーザー数は、法務分野で108倍、営業と採用分野でそれぞれ41倍、マーケティング分野で26倍に増加した。一方、エンジニアリング分野での増加は5倍だった。Virgin Atlanticの事例では、エンジニアリングチームがCodexを用いてレガシーコードのリファクタリング時間を2週間から30分に短縮し、製品チームがChatGPT Workを利用して数週間の競合調査を数時間で完了させ、同社の5カ年デジタル戦略策定に貢献したとされる。
また、レポートは、AIの利用が早期キャリアの従業員で最も高く、上級職になるにつれて減少するという傾向を示している。採用から6カ月後には、早期キャリアの従業員が役員よりも週に13件多くのメッセージを送っている。
参考: OpenAI Blog — 2026年8月6日 00:00 (JST)
原文ハイライト"Frontier firms—those in the top 10% of AI usage each month—now generate"