Vercelは2026年7月27日(現地時間)、同社のAI Gatewayがリージョナルインファレンスに対応したことを発表した。これにより、ユーザーはリクエスト時に特定の地域(USまたはEU)に推論処理を固定できるようになる。
AI Gatewayのリージョナルインファレンス機能は、リクエストにinferenceRegionフィールドを設定することで、その処理をUSまたはEUに固定する。選択された地域をサポートするモデルプロバイダーは、推論処理とプロバイダーが保持するデータをその地域に保存する。モデルプロバイダーが指定地域をサポートしない場合、リクエストは失敗し、他の地域では実行されない。すべてのレスポンスには、処理を実行した地域が報告されるため、各リクエストがどこで実行されたかを確認できる。
これまでのデータレジデンシーやコンプライアンス要件を持つチームは、プロバイダーごとに地域ルーティングを個別に設定する必要があり、リクエストの実際の実行場所を確実に確認する手段がなかった。リージョナルインファレンスはこの課題を解消し、すべてのプロバイダーで一貫して機能する単一のフィールドと、リクエスト処理地域を示すレスポンスを提供する。ユーザーは/v1/modelsエンドポイントからUSまたはEUで利用可能なモデルをフィルタリングできる。inferenceRegionを設定しない場合、リクエストはグローバルにルーティングされ、レジデンシー保証は提供されない。
地域を固定すると、コストが増加する可能性がある。プロバイダーが設定する地域料金は、通常、標準料金より約10%高くなる場合がある。AI Gatewayはこれらの追加料金をマークアップなしで通過させる。
参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年7月28日 04:00 (JST)
原文ハイライト"AI Gateway now supports regional inference"