OpenAIは7月22日(現地時間)、AIが従業員の職務内容を拡大させていることを示す新たな研究結果を公開しました。同社のEconomic Research部門による「Work at the Frontier」シリーズのレポートは、米国における80万件以上のChatGPTユーザーが送受信した業務関連メッセージを分析。AIが従来の職務範囲を超えるタスク実行に活用されている実態を明らかにしています。
この研究は、従業員が自身の職務範囲を超えてタスクを遂行する「task crossover」のパターンを詳細に分析しました。分析対象となった業務関連メッセージのうち16.8%、職業固有メッセージのうち43.5%が、ユーザー自身の職業以外のタスクに関連していました。例えば、中小企業の経営者がAIを活用して原稿作成や財務分析を行う事例、営業担当者が顧客データセットの探索にAIを活用する事例などが挙げられます。
職業固有のAI利用において、ユーザー自身の職業外のタスクが占める割合は43.5%に上ります。この傾向は、カスタマーエクスペリエンスワーカーで77%、デザイナーで75%、人事ワーカーで69%、法務ワーカーで56%、マーケターで53%と特に顕著でした。また、マーケティングおよびエンジニアリング関連のタスクは、他の多くの職業のメッセージに頻繁に出現する傾向が見られました。
事業規模が業務の変化に影響を与えることも指摘されています。2〜5シートのワークスペースのユーザーでは、職業外タスクがメッセージ全体の18.9%を占める一方、100シートを超えるワークスペースでは16.3%でした。このことから、AIは専門リソースが限られている小規模組織において、特に汎用的なツールとして有用である可能性が示唆されます。この使用パターンは、従来の労働市場統計では後になってから把握される職業変化の初期兆候となる可能性もあります。
参考: OpenAI Blog — 2026年7月22日 13:00 (JST)
原文ハイライト"How AI is expanding what people do at work"