Platformer(プラットフォーマー)は7月14日(現地時間)、テック系メディアThe Verge(ザ・ヴァージ)のエディター・アット・ラージを務めるデビッド・ピアース氏のインタビューを報じた。ピアース氏は、200種類ものToDoアプリを試用した経験から、AIが仕事にもたらす生産性の変化は現時点では限定的であると指摘。AI導入への過度な期待に対し、慎重な姿勢を示し、世間の風潮に異議を唱えている。
デビッド・ピアース氏は長年のテック記者として、New York Times、Wired、Wall Street Journal、Protocolといった媒体を経てThe Vergeに戻り、現在はエディター・アット・ラージを務める。同氏は個人で200ものToDoアプリをインストール、使用し、そして放棄してきた経験を持つ。
ピアース氏は、誰もが働き方の全てが変わると考えているが、実際にはまだ何も変わっていないと現状を分析。AIは日常の雑務処理には優れているものの、ユーザーにとって何が重要か判断する能力には限界があると指摘した。同氏が自身の受信トレイでAIを試した際、「ほとんど全てを間違え始めた」と述べている。
ピアース氏は、AI時代の生産性向上について先行しようとする考え方は過大評価されていると強調。AIの波に乗るか、取り残されるかという世間の言説は「有害で間違っている」と批判した。同氏の助言は、単純なタスクをオフロードし、理解を深める仕事は継続すること。また、AIに関する誇大宣伝が過剰に感じられた場合は、「AI」という言葉を「ソフトウェア」に置き換えて考えるよう提案。It's just software, and that's OK (単なるソフトウェアであり、それで問題ない) と述べている。
Notesアプリに関しては、Nothing, and incredibly fragile, is the honest answer. (何一つ定着せず、信じられないほど脆いというのが正直な答えだ) と状況を明かし、インタビュー当日もアプリを切り替えたという。Notesアプリ選びでは、Obsidian(オブシディアン)のようにMarkdownファイル上に構築され、ユーザーがデータを所有できる形式の重要性を語った。現在、Todoist(トゥードゥーイスト)とReminders(リマインダーズ)、そして4〜5種類のNotesアプリを状況に応じて使い分けている。Craft(クラフト)についてはあらゆることを正しく実行するのに最も近いと評価しつつも、最終的には課題に直面して離れている。
参考: Platformer (Casey Newton) — 2026年7月15日 08:53 (JST)
原文ハイライト"It's just software, and that's OK"