Vercelは7月13日(現地時間)、AI Gateway Production Indexの7月版を公表した。同レポートは6月に収集されたAI Gatewayのデータに基づき、トークン利用量が前月比29%増、支出が27%増を記録。特にオープンウェイトモデルがGateway全体のトークン利用量の29%を占め、4月時点の11%から大きく増加した実態が明らかになった。
AI Gatewayの6月のデータによると、トークンあたりの価格は5月に約20%上昇した後、横ばいで推移した。オープンウェイトモデルはGateway全体のトークン利用量の約3分の1に相当する29%を占めたが、支出に占める割合は4%未満にとどまった。この利用量の急増は主にDeepSeekの継続的な成長によるもので、DeepSeekはGatewayで3番目に大きなトークン供給源となり、22.6%のシェアを獲得している。
新規参入では、Z.aiが6月16日にAPI提供を開始したMITライセンスのオープンウェイトモデルGLM 5.2の動向が注目される。GLM 5.2は提供開始から月末までの2週間で、日次のトークン利用量が約50倍に増加し、最終週にはAI Gatewayでトークン利用量ランキング11位、単日では最高7位に達した。
フロンティアラボについては、上位4社の米国ラボが6月のAI Gateway支出の95%を占めた。Anthropicはトークン利用量の32%に対し、支出の61%を占め、特にコーディングエージェントやバックオフィスエージェント、アプリ生成といった高リスクのユースケースでは72%以上の支出を確保している。OpenAIはトークンシェアが12.5%から10.3%に減少する一方で、支出シェアは13.3%から16.1%に増加し、トークンあたりのコストが市場平均に対し約50%上昇した。
各モダリティでは異なるリーダーが見られた。画像生成ではOpenAIのGPT Imageが53%、GoogleのNano Bananaが39%を占めた。動画生成では、バイトダンス (ByteDance) のSeedanceが支出の49%を占めたが、生成された動画は全体の約3分の1程度にとどまったと見られる。xAIのGrok Imagineは動画生成量の42%を占め、支出の19%で首位となった。バイトダンス (ByteDance) のKlingとアリババ (Alibaba) のWanも動画生成で言及されている。
AnthropicのClaude Fable 5は6月9日のリリース後、急速に採用が進んだ。Opus 4.8のリクエスト数に比べ22%のリクエスト数に達したが、6月12日に施行された米国の輸出規制指令により、同月末までアクセスが停止された。規制は6月30日に解除され、7月1日にアクセスが再開されている。
参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年7月13日 16:00 (JST)