コロラド州は2026年6月30日(現地時間)、「Colorado AI Act (SB 24-205)」、通称「Consumer Protections for Artificial Intelligence Act」を施行しました。これにより、高リスクAIシステムに対し、州レベルで初めて包括的な規制が適用されます。同法は、開発者と導入者に、アルゴリズムによる差別から消費者を保護するための合理的な注意義務を課し、開示、文書化、リスク管理、消費者通知などの要件を定めています。
当初2026年2月1日に施行が予定されていたConsumer Protections for Artificial Intelligence Act (SB 24-205)は、ポリス知事が2025年にSB 25B-004に署名したことで、施行日が延期されていました。
この法律は、高リスクAIシステムの開発者に対し、既知または合理的に予測可能なアルゴリズムによる差別のリスクから消費者を保護するための合理的な注意を払うことを義務付けています。また、これらのシステムを導入する事業者にも同様の義務を課します。高リスクシステムとは、消費者に関する結果的決定を行う、またはその主要な要因となるシステムと定義されています。具体的には、雇用、融資、住宅、医療、教育、保険、法務サービスなどにおける意思決定に実質的な影響を与えるAIシステムが対象です。
導入者には、リスク管理プログラムの維持、影響評価の実施、高リスクシステムが結果的決定に用いられた際の消費者への通知、データ修正や不利な結果への異議申し立て手段の提供が求められます。開発者は、導入者が影響評価を完了するために必要な、システムの意図された用途、既知の制限、データガバナンスの概要を含む文書を提供することが期待されています。この法律は、違反を不公正な取引慣行として扱い、コロラド州司法長官が執行します。
コロラド州では、ポリス知事が2026年にSB 26-189に署名しており、この法案は州のAI規制を大幅に修正し、2027年1月1日に施行される予定です。これにより、SB 24-205の多くの規定が実質的に置き換えられる見込みのため、現在の義務は一時的なものと位置付けられています。
コロラド州の今回の措置は、連邦レベルの包括的なAI規制が存在しない中で、高リスクAIシステムに対する具体的な義務を課す先駆的な試みとして、他の州の規制動向に影響を与える可能性があります。テック実務者にとっては、多様な地域規制への準拠が複雑化する一例です。
参考: letsdatascience.com (アーカイブ) — 2026年7月1日 04:14 (JST)