Anthropic (アンソロピック) は2026年5月14日(現地時間)、PwCとの戦略的提携を拡大したと発表した。これにより、PwCがクライアント向けにテクノロジーを構築し、取引を実行し、企業機能を刷新する際の生成AI「Claude (クロード)」の活用を深化させる。両社は共同でセンター・オブ・エクセレンスを設立し、30,000人のPwC専門職を対象としたClaudeのトレーニングおよび認定プログラムを開始する。
この提携は、エージェント型テクノロジー構築、AIネイティブな取引実行、および企業機能の刷新という三つの主要分野に焦点を当てている。
PwCはAnthropicのテクノロジーを基盤とする初の独立ビジネスユニットとして、CFO室 (Office of the CFO) を立ち上げた。Anthropicは、Claudeがすでにプロスポーツ運営、保険引受、メインフレームモダナイゼーション、人事変革、サイバーセキュリティの分野で本稼働しており、納品時間を最大70%短縮する実績を示していると説明している。
Anthropicのダリオ・アモデイ共同創業者兼CEOは、PwCが金融サービスやヘルスケアなど、正確性と信頼性が不可欠な経済分野でAIの拡大を主導していると述べた。同氏によると、保険引受期間が10週間から10日に、セキュリティ作業が数時間から数分に短縮された事例があるという。PwCのUSシニアパートナー兼CEOであるポール・グリッグス氏は、AIに関する議論は可能性から実行へと移行したと強調し、複雑なビジネス環境で測定可能な成果をもたらすAIの適用方法が求められていると指摘した。
PwCは、PwCの米国チームのメンバーに対し、Claude CodeとClaude Coworkの導入を開始しており、アドボケイト・ヘルス (Advocate Health) のようなクライアントにサービスを提供する167,000人の従業員を擁するヘルスシステムを含む、数十万人規模のグローバルな専門職への展開を計画している。
近年、大手コンサルティングファーム各社は、生成AI技術の企業導入支援を巡る競争を繰り広げている。今回のAnthropicとPwCの提携拡大は、こうした競争環境において、生成AIモデルの活用を具体的な業務変革へとつなげ、サービス提供能力を強化する動きの一環と見られる。
参考: anthropic.com (アーカイブ) — 2026年8月16日 09:00 (JST)