サイモン・ウィリソン氏は8月15日(現地時間)、OpenAI(オープンAI)互換のAPIエンドポイントに対応する「CORSチャット」ツールを開発・公開した。このツールは、ブラウザ内でCORS(クロスオリジンリソース共有)ヘッダーをサポートするAPIエンドポイントと直接チャットできるウェブUIを提供するもので、Qwen 3.8 27Bなどの大規模言語モデルをLM Studio(エルエムスタジオ)およびOpenRouter(オープンルーター)でテストすることを目的としている。
CORSチャットは、ユーザーがカスタムヘッダーを設定し、会話履歴をローカルに保存、さらに異なるモデルや推論設定を用いた複数チャットセッションを効率的に管理できる機能を提供する。サイモン・ウィリソン氏は、このツールの構築にGPT-5.6-Sol xhighを利用したことを明らかにしている。
具体的には、M5 MacBook Pro(エムファイブ マックブックプロ)およびNVIDIA DGX Spark(エヌビディア ディージーエックス スパーク)上で動作するLM Studioを用いてQwen 3.8 27Bなどのモデルをテストする際に、CORSチャットが活用されたという。このツールは、LM Studioの --cors オプションが有効な環境と、OpenRouterの両方で動作が確認されている。
CORSチャットの特筆すべき機能として、会話履歴がユーザーのブラウザに保存され、必要に応じてJSON(ジェイソン)形式でエクスポートできる点が挙げられる。これにより、ユーザーは過去の対話を簡単にレビュー・再利用することが可能となる。また、生成されるSVG(スケーラブルベクターグラフィックス)画像を認識し、トークンがストリーミングされる間にチャットインターフェース内でプログレッシブにレンダリングする機能も備わっている。これは、大規模言語モデルが生成する視覚コンテンツの検証において、ユーザーエクスペリエンスを向上させるものだ。ツールの公開は、OpenAI互換APIを活用した多様な大規模言語モデルのテストと開発を簡素化し、より幅広い開発者コミュニティでの利用を促進すると期待される。
参考: Simon Willison’s Weblog (アーカイブ) — 2026年8月15日 23:49 (JST)