ウェブ開発プラットフォームを提供するVercel は6月29日(現地時間)、ヴァーセル・サンドボックス (Vercel Sandbox) において、ユーザーが独自のルートファイルシステムを利用できる「カスタムイメージ (Custom Images)」機能のパブリックベータ提供を開始したと発表しました。この新機能により、開発者は自身のOS、ツールチェイン、依存関係をサンドボックス環境に持ち込み、より柔軟な開発環境を構築できるようになります。
カスタムイメージ (Custom Images) は、ヴァーセル・コンテナ・レジストリ (Vercel Container Registry) からプルすることが可能で、docker push コマンドでプッシュされたイメージは即座に利用できます。ユーザーは、コンピュートを起動したりスナップショット (Snapshots) を作成したりすることなく、独自のOS、ツールチェイン、および依存関係をヴァーセル・サンドボックス (Vercel Sandbox) に持ち込むことができます。
イメージは、フルイド・コンピュート (Fluid Compute) のバックグラウンドで処理され、ヴァーセル・サンドボックス・スナップショット (Vercel Sandbox Snapshots) と同じ形式のプリコンパイル済みスナップショットから起動します。ヴァーセルは、これによりコールドスタートパフォーマンスを犠牲にすることなく、カスタムファイルシステムの利便性が提供されると説明しています。
このカスタムイメージ機能は、既存のCI/CDパイプラインやコンテナベースのワークフローを持つ開発チームにとって、Vercelのプラットフォーム上でのデプロイメント環境の統一と効率化を大きく進める可能性があります。例えば、開発環境と本番環境の乖離を防ぎ、既存のDockerイメージ資産をそのまま活用できる点で、コンテナレジストリを基盤とする他のクラウドプラットフォーム(AWS ECS, Google Cloud Runなど)との間で、ワークフローの選択肢を比較検討する際の重要な要素となるでしょう。特に、Vercelが提供するFluid Computeの高速性と組み合わせることで、開発・テスト・プレビュー環境の構築における生産性向上が期待されます。
参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年6月30日 09:00 (JST)
原文ハイライト"Vercel Sandbox now support Custom Images"