General Intuitionは6月25日(現地時間)、新たな資金調達ラウンドで3億2,000万ドルを調達したと発表した。これにより同社の評価額は23億ドルに達し、累計資金調達額は4億5,400万ドルとなった。同社はFortniteなどのビデオゲームプレイデータを利用して、AIエージェントに空間的・時間的推論を学習させ、実世界のロボットやAIエージェントへの応用を目指している。
今回の資金調達はKhosla Venturesが主導し、General Catalyst、Jeff Bezos、Eric Schmidt、Nico Rosberg、Google DeepMindとMITの研究者らが参加した。調達額の大部分は計算能力のスケーリングに充当され、CoreWeaveとの契約を通じてモデルの次期バージョン事前学習に集中する。今夏末までにはAPIの広範な提供も計画されている。
General Intuitionの共同創業者兼CEOであるPim de Witte氏は、ゲーマーがビデオゲームクリップをアップロード・共有する自身の別会社Medalからスピンオフした同社が、数億時間に及ぶアップロードされたゲームプレイを初期データセットとして利用していると説明した。このデータは、空間的・時間的推論をAIモデルに訓練するために用いられる。特に、プレイヤーがどのボタンをいつ押したかの「アクションラベル」が、動画からの推論と比較して重要な要素であるとde Witte氏は指摘している。
同社は「世界モデル」と呼ばれるシミュレーション環境を開発しており、これは従来のゲームエンジンでレンダリングされるのではなく、フレームごとに生成される。このモデルは、ゲームプレイデータから壁やはしごなどの物理法則を学習する。General Intuitionは、この世界モデル自体ではなく、ゲームプレイからシミュレーション、そして実世界への転移が可能なエージェントモデルの販売を目指している。
Khosla VenturesのVinod Khosla氏は、同社の独自のデータポジションと、de Witte氏が持つ「AIにおける直感の出現」は「量子的な飛躍」であるというビジョンに惹かれたと述べた。de Witte氏は、同社の技術が人間に危害を加える目的で使用されない方針を明確にしており、軍事利用を制限し、探索・救助ミッションへの利用は容認する姿勢を示している。
参考: techcrunch.com (アーカイブ) — 2026年6月26日 01:55 (JST)