Vercelは2026年6月25日(現地時間)、AIアプリケーション開発向けTypeScript SDK「AI SDK」のバージョン7を発表した。週あたり1600万回以上ダウンロードされているこのSDKは、エージェントワークの生産性を高めるための機能強化を5つの主要分野で提供する。推論制御、ツールコンテキスト、ランタイムコンテキスト、プロバイダーファイルおよびスキルアップロード、MCP Apps、ターミナルUIが導入された。
AI SDK 7は、エージェント開発に特化した機能強化を五つの主要分野で提供する。具体的には、モデルの推論制御、ツールおよびランタイムコンテキスト、プロバイダーファイルとスキルアップロード、MCP Apps、そしてターミナルUIが含まれる。これにより、開発者はより洗練されたAIエージェントを構築可能となる。
推論制御機能は、generateTextおよびstreamTextにreasoningオプションを追加し、モデルの推論レベルを単一の行で制御可能にする。プロバイダー固有の推論設定へのフォールバックも引き続きサポートされる。ツールコンテキスト機能では、APIキーなどのLLMが生成しない追加入力が必要なツールに対し、型付けされたコンテキストをスキーマで指定できるようにした。これにより、サードパーティツールが不必要なコンテキストにアクセスすることを防ぐ。ランタイムコンテキスト機能は、複雑なエージェントループにおいてprepareStep関数でプロンプトやモデル選択を調整する際に、アクセス・変更可能な型付けされたコンテキストを導入する。プロバイダーファイルアップロード機能では、uploadFile APIを通じてPDFや画像などの大きな入力ファイルを一度アップロードし、軽量な参照を後続のモデル呼び出しに渡すことで、ファイル再アップロードのオーバーヘッドを削減する。同様に、プロバイダーのスキルアップロード機能はuploadSkill APIでスキルを一度アップロードし、参照で利用可能にする。MCP Appsは、MCPサーバがモデル可視ツールとアプリ専用ツールを分離し、アプリUIをサンドボックス化されたiframe内でレンダリングする機能をサポートする。ターミナルUI (TUI) パッケージは、エージェント開発者がフルアプリケーションを書かずに迅速にテストできるよう、対話型で推論とツールをサポートするターミナルユーザーインターフェースを提供する。
エージェントの実行面では、ツール承認、耐久性(WorkflowAgent)、タイムアウト、サンドボックスサポートが強化された。監視機能として、テレメトリー、Node.jsトレーシングチャンネル、ライフサイクルイベント、パフォーマンス統計が提供される。また、テキストエージェント以外にも、プロバイダーに依存しないリアルタイム音声サポートや動画生成にも対応する。
参考: Vercel Blog (アーカイブ) — 2026年6月25日 22:00 (JST)
原文ハイライト"AI SDK 7 adds production depth for agent work across five areas:"