NVIDIAは2026年6月22日(現地時間)、通信事業者がネットワーク管理、カスタマーケア、バックオフィス業務を自律的に実行するためのAIエージェントの提供を発表した。同社はデンマークのコペンハーゲン (Copenhagen) で開催中のTM Forum’s DTW Ignite 2026において、パートナー企業とともにこれらの構築ブロックを展示し、より自律的で回復力のあるネットワーク運用とAI駆動型サービスの強化を可能にするとした。
同発表によると、AIエージェントはネットワーク、IT、ビジネスシステムを横断して問題を監視し、変更を調整する。このプラットフォームは、合成データ、通信ドメインモデル、セキュアなエージェントランタイム、シミュレーションで構成される。
具体的な取り組みとして、SoftBank Corp.はNVIDIA NeMo Safe SynthesizerとNVIDIA NeMo Anonymizerを用いてプライバシー保護された合成データセットを生成し、大規模通信モデルのファインチューニングと特化型ネットワークエージェントの構築に利用している。AdaptKeyはNemoClawとOpenShellを活用し、自己修復5Gネットワーク運用向けの長時間稼働エージェントをパイロット展開する。AmdocsはNemoClawとOpenShellを用いて、プロアクティブな顧客対応エージェントや自律型データサイエンスエージェントの可能性を示した。NTT DATAはNVIDIA NemotronオープンモデルとNemoClawを使用し、ネットワーク劣化の予兆検知エージェントを構築中である。ServiceNowはProject Arcを通信分野に導入し、ネットワーク運用センターエージェントによるインシデント対応を実現する。Tata Consultancy Services (TCS)は、ネットワーク問題の検出と解決を加速するマルチフィデリティ「AIセンサー」アーキテクチャを構築している。
シミュレーションはAIエージェントによる意思決定支援に不可欠な要素となり、NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition GPUsによる加速で、ForskはNaos RANプランニングプラットフォームにAIベースの無線伝搬モデルを統合し、VIAVI SolutionsはTeraVM AI RAN Scenario Generatorを加速した。KDDIとKDDI ResearchはNVIDIA、Keysight、Samsung Research Americaとの協業で、6G時代に向けた高忠実度RANデジタルツインを構築している。
参考: NVIDIA Blog (AI) — 2026年6月23日 15:00 (JST)
原文ハイライト"Automation is no longer the finish line — it’s the launchpad to autonomy."