Supabaseは2026年6月3日(現地時間)、GICが主導するSeries Fラウンドで5億ドルを調達したと発表した。これにより、同社の事前評価額は100億ドルに達した。既存投資家がすべて参加したほか、Stripeが2回目の投資を実施し、Salesforce Venturesが新規投資家として加わった。
調達された資金は、オープンソースとPostgresツールの開発加速、Supabaseの成長支援、そして従業員への流動性提供の三つの目的で使用される。
オープンソース開発の取り組みとして、同社はMultigres v0.1 alphaをリリースした。これはオープンソースで自己ホスト可能なPostgres向けスケーラブルオペレーティングシステムであり、高可用性と運用のシンプルさを提供する。将来のリリースではVitessグレードの水平スケーリングも計画されており、数ヶ月後には本番環境向けに提供される見込みだ。また、OrioleDBの年内本番環境対応と合わせ、bloat、connection pooling、Jepsenレベルの高可用性など、Postgresの課題を解決する完全なソリューションの提供を目指す。
Supabaseは過去1年間でデータベースのローンチ数が600%増加し、新規データベースの60%以上がAIツールによってローンチされていると報告している。現在、1,000万人近い開発者がSupabaseを利用しており、前回の資金調達発表から8ヶ月で利用者は2倍以上になった。Claude CodeとCodexの普及により、今年1月以降成長が加速しているという。特にSupabase for Platformsは過去1年間で最も成長した製品であり、同社はこの資金をパフォーマンス、信頼性、サポートチームといった目に見えにくいプラットフォーム機能への投資に充てる。
従業員支援として、Supabaseは50カ国以上に従業員を擁し、居住地に関わらず成果に応じて給与を支払う方針を採っている。ストックオプションに関しても同様の考え方で、退職後も10年間行使可能であり、各資金調達ラウンドで従業員は権利確定済み株式の最大25%を売却できる機会を提供し、上場前の流動性を確保している。
参考: Supabase Blog — 2026年6月4日 12:00 (JST)
原文ハイライト"Supabase has raised a $500M Series F at a $10B pre-money valuation."