Sourcegraphは2026年9月13日(現地時間)、大規模なコードベース全体にわたる変更作業を効率化する「Agentic Batch Changes (エージェンティック・バッチ・チェンジズ)」の提供開始を発表した。この新サービスは、数百から数千のリポジトリに及ぶ変更作業を一人のエンジニアで実行可能にするもので、同社の既存技術である「Batch Changes (バッチ・チェンジズ)」および「Deep Search (ディープ・サーチ)」を基盤としている。

Agentic Batch Changesは、開発者が変更内容を平易な言葉で記述すると、エージェントがコードベース全体の作業範囲を特定し、変更計画を策定、その変更を試行した上で展開する仕組みを提供する。リポジトリの差異に合わせて変更を適応させ、CI (継続的インテグレーション) の失敗時には反応し、人間によるレビューとマージが可能な状態になるまで作業を継続する。また、マージ状況を追跡し、一元的なビューで変更の進捗を確認できる。

同サービスは、大規模なコードベースでの効率性を維持するため、コーディングエージェントを展開するよりもスクリプトを作成する頻度が高い。ただし、判断が必要な変更に対しては「Claude Code」や「Codex」といったエージェントに特定の指示とコードベースの文脈を提供して対応させる。

ベータ期間中、顧客はAgentic Batch Changesによって作成された約1,000の変更セットをマージした実績がある。利用事例として、日本を拠点とするメルカリでは、パトリック・クリツケ氏がGitHub Actionsの環境変数注入に関する脆弱性修正に利用し、類似するが同一ではない設定を持つ約80のリポジトリに対応したと報告している。また、Canvaでは、ライブラリ移行に伴う50以上のプルリクエストを生成・マージし、その追跡を簡素化する目的で使用された。

その他のユースケースには、セキュリティ対策、依存関係のアップグレード、非推奨APIの置換、フレームワーク展開、CIパイプラインの近代化などが挙げられる。SourcegraphはAgentic Batch Changesの提供開始に伴い、成果ベースの料金体系を導入した。これは、マージされた変更セットごとに課金され、プルリクエストが作成されてもマージされなかった場合には料金が発生しない方式である。同サービスは本日より、Sourcegraph Cloud顧客向けにデフォルトで有効化されている。


参考: Sourcegraph Blog — 2026年9月14日 09:00 (JST)

原文ハイライト

"Codebase-wide changes across hundreds or thousands of repositories can now be run by one engineer."

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